散々おごってもらった友達に「お返し」をした時に言われた言葉がシビれた話。
今から2年ほど前、僕は長崎の実家に帰りました。
「両親に会う」という目的もありましたが、
「友達に会う」という目的でも帰りました。
だから、一泊を両親。もう一泊を友達と過ごしました。
「社会人になったら、学生の時の友達とは疎遠になりがち」
という言葉をよく聞きます。
だけど、僕らの場合、今でも電話し合ったり・・・
僕が住んでいる東京まで友達が会いにきてくれたりもします。
地元の友達のほとんどが、高校を卒業してすぐに働きだしています。
働き出してから気づいたことですが、
社会人と学生には大きな差があります。
自分で生活している人。
親のお金で生活している人。
意識や考え方、そして責任感。
なかなか分かり合えなくなってしまいがちです。
だけど、僕は友人たちのおかげで
一度もその感覚を味わうことはありませんでした。
いつも僕の話を大事に聞いてくれる。
心から僕がいることを喜んでくれる。
いつ会っても、そうやって接してくれました。
僕が大学に行ってる時に地元に戻ると、
「学生だから、お金ないでしょ?」
と言って全部の飲み代やコーヒー代まで出してくれる。
働き出して地元に戻ると・・・
「働き出したばっかりだから、いいよ」
と言って、また僕に払わせない。
起業してからも・・・
「起業したばっかりだから、いいよ」
と言って、また全部おごってくれる。
みんな結婚もしてて、子供いる。
お金に余裕なんてなかったはずなのに、たくさんの愛情を注いでもらいました。
そして、正直すごく助かってました。
起業して数か月のころは、長崎への飛行機代も出せなかった。
だから、暇な時も「忙しい」と言い訳して帰りませんでした。
やっと帰れるようになっても、飛行機代でギリギリでした。
それでも、弱音を吐きたくなくて「うまくいってる雰囲気」で友人たちに接してました。
そんな無理してる僕に気付いていたのか?いないのか?は
今でもわかりませんが、一銭も使わせてもらえませんでした。
それから、うちの会社はうまくいきはじめました。
そして、徐々に余裕もでき始めました。
だから、2年前に帰ったときは
一番お世話になった友達とその奥さんに、プレゼントを買って帰りました。
さりげなーくほしいものを聞いておいて、服とバッグを買っていきました。
受けとりにくそうにしながらも、すごーーく喜んでくれました。
![](/images/characters/man1_42x42.jpg)
そう答えると・・・
![](/images/characters/man1_42x42.jpg)
という言葉が返ってきました。
その後、してきたもらったことを説明しました。
あの時にも、こうやってもらって・・・
あの時にも・・・
![](/images/characters/man1_42x42.jpg)
本気で忘れているみたいでした。
その時、心からあふれ出てくるものを感じました。
そして、大切なことに気が付きました。
「ただ僕が喜ぶ顔が見たくてやってくれてたんだな。」
それから、僕もそうなりたいと思えました。
「恩を返さなきゃ」じゃなくて、「やりたいからやる。」
両親にも、友人にも、お世話になっている沢山の人達にも・・・
「やりたいから、やる」
「やってもらったから、返さなきゃ」じゃなくて・・・
この人に喜んでほしいからやりたい。
この人の笑顔を見たいからやりたい。
そうやって、生きていきたいと思いました。
その後、みんなで飲みに行って
また「飛行機代があるから・・・」と言われながらおごられそうになり、
なんとか食い止めました(笑)
長崎にも、東京にも
「この人たちの笑顔が見たい。」
そう思える人が沢山います。
「その笑顔を見るだけで幸せだ。」
そう思える人たちが沢山います。
そういう人達が増えるたびに、
僕の幸せも、もっともっと増えていっています。
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