②セットアップにかかった日本人の救出作戦

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前編: ①セットアップにかかった日本人の救出作戦
後編: 【ファイナル】セットアップにかかった日本人の救出作戦

みなさん、海外旅行で万が一警察に拘留されそうになったらどうしますか?・・・



勿論皆無だとは思いますが、意外とアジアなどは警察官が小遣い稼ぎで旅行者を食い物にするケースも少なくありません。


もし、万が一警察に拘留されそうになったら、ケースバイケースですが、その時はあきらめて警察にワイロを渡す事も解決策の一つです。お札を小さく折りたたみ、握手するように警察官に渡すと意外と事は小さく済みます。


ケースにもよりますが私なら50ドル程度渡すことが多いです。勿論、警察署長にクレームを付けて警察官の悪をただすことも可能でしょうが、その時間と労力を考えると事を小さく納めるのもやむを得ない選択肢の一つだと思っています。



ゲンさんが逮捕されて、すぐにでも警察署に乗り込みたい気持ちはありましたが、丸腰の単身で相手のテリトリーに乗り込むほど無謀な事はありません。この時間は日本大使館もあてになれないでしょうし、例え連絡が付いたとしても大したことはしてくれません。経過を見過ごすだけでしょう。


すぐさまホテルのフロントに降りて「実はこちらに宿泊している日本人が事件に巻き込まれて警察に逮捕拘留になりました」と、事の成り行きを話しました。




ホテルのフロントもその手の事件には慣れた様子で当直のマネージャーが対応してくれました。




「それはお困りですね。何かお手伝いすることはありませんか?」





「もし、明日の朝までに私が戻ってこなければ日本大使館に連絡を取ってください。」




「わかりました。しかし警察官も小遣い稼ぎが目的だと思いますので交渉次第ですぐに釈放となりますよ」




「私もそう思っていました。しかしながらどうやらその日本人はパニックで供述調書にサインをしたらしいんです」




「えっ?サインを?それは大変な事ですね」


調書にサインしたということはすでにゲンさんは罪を認めたことになります。海外ではサインは実印と同じ意味をもちます。幼子の虐待はフィリピンにおいては重罪。無期懲役もありえる話です。



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