オフェンス/ディフェンス/サイドライン

著者: 高津 諒

アタッカー シューター バッター

ポジションがそうでも なんでもいい

彼らは 我々は ワンチャンス狙い続けた


敵に体をぶつけられ

時には削られ

幾度準備が無駄になろうとも

決定機を逃したとしても

ゴールを狙う


主審が笛を吹くまで

たとえ

どんなに負けているとしても

味方や観客のため息に包まれようが

ゴールを狙う


なぜか

知っているからだ

ゴールの喜びを

一発の解放を

いつ決めようが 変わらない 一点

ロスタイムになろうが

試合の大半チャンスがなかろうが

その一発のために立ち向かう

生まれながらの アタッカー

勝つために 今は全てに 耐えるのだ


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ディフェンダー ディフェンス キーパー

ポジションがそうでも なんでもいい

彼らは 我々は 守り抜いてきた


白球が飛んで来れば

体で止めてきた

敵がゴールを狙って来れば

体を張って 痛みに耐えながら

逃げたい気持ちを 忘れるほどに


主審が笛を吹くまで

たとえ

味方が好機を逃そうとも

何度敵に点を決められようとも

ゴールを守る


なぜか

知っているからだ

このディフェンスは

負けないためのものではなく

勝つためのものなのだと

勝つために体を削り

点差が開こうとも 勝っていたとしても

試合終了まで 立ち向かう

生まれながらの ディフェンダー

勝つために 今は全てに 耐えるのだ


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応援 補欠 サイドライン

呼び名がなんだろうと なんでもいい

彼らは 我々は 戦い抜いてきた


サイドラインの向こう側

輝いて見えようとも

どんなに悔しかろうとも

時に自分を疑いながらも

自分の時間迄 戦う


主審が笛を吹くまで

たとえ

何度周りが先を越そうとも

サイドラインの先が遠くても

準備し続けた


なぜか

知っているからだ

その線の先に立ったとき

誰よりも戦えることを

そして たとえ

線の向こうにいなくても

常に 戦っているということを

試合が終了しても ずっと

我々は 時に サイドラインに立つ

勝つために 今は全てに 耐えるのだ

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