驚愕!父親が30年ぶりに帰ってきました!

著者: 佐藤 健一

私が高校生の時、両親が離婚しています。


私達5人の兄妹は母親が全員引取り育ててくれましたので

父とはそれ以来会っていませんでした。


当時の母親は、今の僕と同じ年齢。


もし、それが自分だったらと考えると想像を絶します。





今の歳になってやっと、

心から感謝と尊敬の気持ちを持てるようになり

お盆には、生まれて初めての家族旅行も果たし

なんか家族の絆が深まったな~^^なんて

悦に入っていたのですが・・・




なんと!そんなところへ

ひょっこり父が帰ってきました。



30年ぶりです!


9月の終わりでした。



東京都台東区役所から1通の封筒が届いたんです。


なんだろうと封書をあけてみると

こんな事が書いてあったんです。



「突然のこととは存じますが、(父の名前)の件につきまして、

ご連絡申し上げます。


ご連絡に時間がかかり申し訳ございませんでしたが、

(父の名前)が平成27年4月下旬頃、

台東区でお亡くなりになりました。


当時、遺体を引き取る方がいらっしゃらなかったため、

警察から当区に連絡があり、区が葬祭を行いました・・・」



は?父さんが生きてた・・・?



この封書は兄妹全員の元に届いたようで、

すぐに妹から電話が来ました。




「私、骨引きとりに行ってくる!」

翌週、妹は東京にすっ飛んでいきました。




30年間一切音沙汰もなかった父が。

妹が結婚するときに捜索したのに見つからなかった父が。


心臓が弱かったので多分とっくに死んでいるだろうと思ってた父が。


もしかしたら、ひょっこり帰ってくるかも?なんて期待していた父が。

一回ぐらいは一緒に酒でも飲んでみたいな~と淡い期待をしていた父が。



ちょっと前まで生きてたんだ・・・。



台東区には弟が住んでいて、

父の住んでいたアパートとは

目と鼻の先でしたので、もしかしたら、

どこかですれ違っていたかもしれません。




しかし、当時、弟は幼かったため

顔も覚えていないそうです。




母は離婚したので複雑な気持ちかと思いきや

毎朝、ご飯を炊いて仏前に上げているようで

「毎日、ご飯余って困るんだわ^^」とまんざらでもない様子。



昨日、実家に行ったら、

遺影を作ってもらうんだとかで、

なんだか張り切っていました^^




父の遺品は通帳とガラケーの携帯電話。




顔でも写ってるかな?と思って見てみましたが、

なぜか足が写った写真が1枚だけありました。



79歳の父が写メを撮るわけもなく

たまたま触ったら写っちゃったという感じでしょう。




ちょっと期待してたんですが^^



なんだかドラマみたいな話でしょ。




eプチ専業主婦

http://webculture.biz/



著者の佐藤 健一さんに人生相談を申込む