割り勘をやめさせる女は、手土産の極意とタイミングを知っている 後編
すると翌日、1通のメールが届いた。うちのお客様で最近結婚した30代半ばの女性からだった。

喜んでやめさせる?私が以前説得した時も男性は決して喜んでっていう感じではなかった。そんな方法があるというのかっ!

同時に、『ここは自分がお会計をしなければっ』とまともな男性なら自発的に判断します。こうして割り勘をしない関係からスタートすると、ずっとそのまま続いていきます。
な、なるほどーーー!!!!!手土産の力で最初から男性がおごる関係を築きあげるというのか。しかし手土産ってどんなものを選んだらいいんだろう。彼女のメールはまだ続く。

1,000円以内なら、カフェ二人分よりも少し少ない金額ぐらいになる。。ここで男性がおごれば、男性のほうが若干お金を使っていることになる。なんとなく男女のバランスがいい感じになるということですね。
とふと気づく。
しかもお土産の分だけ出費が増えているようにも見える。
2倍近くコストが増えることになる。本当にこれで解決なんだろうか。
女性にその点を質問メールをしてみたら、すぐに返信が返ってきた。

それは、お会計のシーンです。男性は少々気が重くなりながら、レジに向かいます。そして二人分を払います。その直後、『ああ、出費してしまったなぁ。明日から給料日までインスタントラーメンかなぁ』などと考えているんです。
さらにクルッと振り返った時に、ぼーっと女性が立ちん坊だったらさらにがっかりするんです。スマホなんていじってたらなおさらです。なんだかお金を出したことを後悔してしまうんです。
ところが、笑顔で『ありがとうー!あ、これよかったら…』と手土産をさりげなく渡す。そうすることで、『喜んでもらえてよかったぁ』と男性は出費したかいがあったとほっとするんですよね。レジの前でお札を出している男性に後悔をさせないようにするという気持ちで挑むことが大事なんです。
この展開だと、男性も女性も「投資した分が返ってきたぞ!!」と思える。ウィンウィンのデートになるということなのだ。て、手土産の力おそるべしっ!
その晩、キッチンで、ひたすら玉ねぎのみじん切りをしていた。この割り勘と手土産の話をした。ひよこさんは、カレー用の香辛料を調合しながら、言った。


私が手土産もらってはごちそうをしている経験をしているではないかっ!しかも結婚しちゃったし。おそるべし手土産っ!!!
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