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割り勘をやめさせる女は、手土産の極意とタイミングを知っている 後編

前話: 割り勘をやめさせる女は、手土産の極意とタイミングを知っている
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すると翌日、1通のメールが届いた。うちのお客様で最近結婚した30代半ばの女性からだった。

婚活成功女子
私は、男性が喜んで割り勘をやめるように女性が動かなければいけないと思っています。


喜んでやめさせる?私が以前説得した時も男性は決して喜んでっていう感じではなかった。そんな方法があるというのかっ!


初回で、男性に割り勘を選択させないために、出会った時に数百円のお茶菓子をお土産で渡すんです。『今日はよろしくお願いします』と。たいていの男性は『自分のためにこんな持ってきてくれたんだ』と素直に喜んでくれます。

 同時に、『ここは自分がお会計をしなければっ』とまともな男性なら自発的に判断します。こうして割り勘をしない関係からスタートすると、ずっとそのまま続いていきます。


な、なるほどーーー!!!!!手土産の力で最初から男性がおごる関係を築きあげるというのか。しかし手土産ってどんなものを選んだらいいんだろう。彼女のメールはまだ続く。


手土産は、重たいものと大きなもの、かさばるものは避けます。1,000円以内で厚さも2センチか3センチまで。ビジネスバッグにすっぽり入るサイズのものがいいです。できれば、食べ物ですね。クッキーが無難ですね。甘いモノが苦手だとわかっていたら、意外とお漬物1パックかでもいいですよ。


1,000円以内なら、カフェ二人分よりも少し少ない金額ぐらいになる。。ここで男性がおごれば、男性のほうが若干お金を使っていることになる。なんとなく男女のバランスがいい感じになるということですね。


でも、これって結局割り勘みたいなものよね。


とふと気づく。

しかもお土産の分だけ出費が増えているようにも見える。

2倍近くコストが増えることになる。本当にこれで解決なんだろうか。

女性にその点を質問メールをしてみたら、すぐに返信が返ってきた。


お土産はコストではなくて、投資と考えて下さい。リターンは自分の飲食代だけではありません。男性の心です。お土産の威力は2回目以降のデートでも毎回発揮されます。ただし渡すタイミングはどこなのか決まっています。

それは、お会計のシーンです。男性は少々気が重くなりながら、レジに向かいます。そして二人分を払います。その直後、『ああ、出費してしまったなぁ。明日から給料日までインスタントラーメンかなぁ』などと考えているんです。

さらにクルッと振り返った時に、ぼーっと女性が立ちん坊だったらさらにがっかりするんです。スマホなんていじってたらなおさらです。なんだかお金を出したことを後悔してしまうんです。

ところが、笑顔で『ありがとうー!あ、これよかったら…』と手土産をさりげなく渡す。そうすることで、『喜んでもらえてよかったぁ』と男性は出費したかいがあったとほっとするんですよね。レジの前でお札を出している男性に後悔をさせないようにするという気持ちで挑むことが大事なんです。



この展開だと、男性も女性も「投資した分が返ってきたぞ!!」と思える。ウィンウィンのデートになるということなのだ。て、手土産の力おそるべしっ!


その晩、キッチンで、ひたすら玉ねぎのみじん切りをしていた。この割り勘と手土産の話をした。ひよこさんは、カレー用の香辛料を調合しながら、言った。

ひよこさん
あれ?うちは男女が逆だね。明美ちゃん、けっこうごちそうしてくれたよね。
そうそう、臨時収入入ったら一緒に喜んで欲しくて新幹線に乗って日帰りで上京しちゃったねー
俺は、帰りの新幹線で笑顔のままでさよならがしたくて、いつも晩御飯用のパンを焼いていた。ベーグル、クロワッサン、バターロール…色々焼いたなぁ。
ああ、どれも美味しすぎだったわ!今日も食べられるかもと期待して上京していたわ。


私が手土産もらってはごちそうをしている経験をしているではないかっ!しかも結婚しちゃったし。おそるべし手土産っ!!!



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婚活アドバイザー。結婚相談所を経営。1977年大阪府生まれ。東京都文京区在住。著書は「となりの婚活女子は、今日も迷走中」(かんき出版)
http://www.amazon.co.jp/dp/4761271973
公式サイト
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佐藤 泰朗

「手土産女性 」
これ程の細かな心配りと洞察力を持った聡明な女性。
何れの男性であっても、お付き合いをさせて頂きたいと思うのではないでしょうか。
「割り勘」
お互いに結婚を意識し、将来の生活水準を十分話し合った時点で、
そのお二人の経済に合った割り勘(出費方法)やドリンクバー&フードコートでの食事も有りだと思います。
結婚後の為に計画して出費を抑えたり、お金を貯めたりする事が健全な様な気がしますが如何でしようか。
その時点で、結婚生活が既に始まって行く様な気がいたします。

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