ズッコケ親子の受験戦記:10 ポルトガルの高校生活1「ちょっと厳しいやん」

前編: 8 「のび太の受験鉢巻」
後編: 11 ポルトガルの高校生活2

10 ポルトガルの高校生活1

成績アップと言うは易し。しかし、成績というものは積年の学習努力の結
果によるものです。ポルトガルにいて、幼稚園から12年間英語で授業
を受けてきた者が、いかなここに生まれ育ったとは言え、ポルトガルの
普通校で高校レベルの授業についていくのは、生易しいことではない。
言ってみれば、これは国内帰国生であります。

ポルトガルの高校では、試験結果の成績は出来の良し悪しに関わりな
く全校向けの掲示板に名前付き点数付きで全て発表されます。子供も
親にゴマカシが効かないわけだ。これはこたえますよ。

高校1年から、コースはすぐに大学入学に向けて理数系文系に分か
れます。の時点で選択を謝ったり、途中でコースを変更したい等と
なったら、もう一度高校1年からやり直しです。予断になりますが、
ポルトガルでは、義務教育と言えども、また例え小学1年生と言えども
成績の悪いものは何回でも落第です。

高校卒業資格を得るには、国家統一試験なるものを受けてこれにパ
スし、認定を受けないと大学入学はおろか高校も卒業したことには
ならない。

高校3年間の成績に、卒業年の毎年6月に全国一斉に行われる統一
試験結果の出来具合で、どこの大学のどの学部にその成績が通用す
るか、おおよそ見当が付きます。成績結果と高卒認定証をもって自分
が進みたい学部に申請します。

各学部では成績の上部から入学者を採っていきます。統一試験は
高校卒業資格と同時に日本の大学入試に匹敵することになります。

帰国子女は多かれ少なかれ、滞在国と日本との2度の厳しい大学入
試受験をすることになるのです。

子供達を端で見ながら、日本語ポルトガル語、或いは英語と分割しな
ければならないこのエネルギーを一つの言語での学習に絞ることが
できたら、どんな効果を上げるであろうか、と思うことが何度かありま
した。しかし、そうでない現実を目の前にしては、ひたすら頑張って
もらうしかない。分割されるエネルギーの中で、得るものもまた大きい
と思い直すのです。

ポルトガルの学科試験で特筆したいことは、○×式は殆どない、と
いうことです。殆ど筆記です。言い換えれば、きちんと文章を書けない
と歯がたたないということです。

 これはもいける娘の試験答案用紙です。びっしり書かれています。

試験の答案用紙は学校の購買部でお金を払って買います。回答した後、
決して消して訂正できないように、回答必ずボールペンで書くことが義
務付けられます。

 

ちなみに、正解にはこちらでは使いません。日本では間 違いの印になる〆
のような印 が、正解の意味になります。写真にはその印がたくさんつ
いているので、誤解のないようにお願いします。
今回から数回、もいける娘高校時代の書き込みを紹介して参ります。
文章はまだ未熟ですが、日本の学校で正式に学習したことがないのをご
了承の上、間違いはご勘弁願います。
本人の了解を得てあります。

♪もいけるのくだらない話 山がバッチリ、大・・・

はずれ!!!

高校に入ると4コース分かれるうちの一つを選択しなければならない。
わたしがえらんだのは、サイエンス系で、一番クラスが多い。
去年は4クラスだったのが、今年になっていきなり8クラスになった。
  
TLB という科目がある。バイオロジーだが、実際に実験をしてレポート
を書くのだ。 今日はそのTLBのテストがあった。
今までした実験のどれかが出るのだ。与えられた問題の実験に一人
で取り組みレポートを書く。それがTLBのテストだ。
   
今回先生は「実験1か 実験2 が出る」と言った。
両方ともわたしが風邪で休んだ時に、行われた実験だ。
しかし慌てることはない。他の7クラスは実験1が出たと、クラス
メートから聞いていた。

よし、ヤマをかけて実験1だけ暗記しまくろう!とやる気満々の
わたし。50%!50%の確立だ。 あぶないです・・。

わたしのクラスの半分は、医者を目指してるので結構成績がよく、
テストの点数にすごくこだわる連中である。
テストの前日になると「先生!これでますか!先生!わたしすご
く心配なの、 何もわからないわぁ~」とか何とか。

それが気に入らなかったのか、テストをやる寸前の先生の態度は、
腹が立つものだった。
  
「あんたら うるさ過ぎなんだよ。あたしゃ、それが気に入らないね。
これをやりなさい。 自分らのせいだよ」
と、ほざき 「実験1をしろ」と書いてあるテスト用紙に、上から鉛筆
で「実験2」と書きやがった!!
 
げっ・・わっかんねー!!
1行も実験2を読んでないわたしにとって、これは他の誰よりも
やばいことだ!

え?どうしたかって?
周りの人がやっていたことを慎重に観察し、自分も真似事をして
なんとか実験は出来た。
レポートはと言えば、自分のできる限りのことを書いた。

ヤマをかけるこの度胸と はずれても顔色一つ変えずにやって
やった この根性を皆、ほめてやってくれ!!(爆)

↑母のコメント:褒められませんてば

続きのストーリーはこちら!

11 ポルトガルの高校生活2

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