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15/12/4

11 ポルトガルの高校生活2

Image by Olia Gozha

11 ポルトガルの高校生活2

11年間のBritish Schoolを出た後に、もいける娘の通った高校は我が家
からバスで普通は20分ほどの所にあるダウンタウンのサンタ・カタリーナ
通りにある私立高校です。

日本の学校では、大学を除いては、生徒が一旦校内に入ると授業終了ま
で自由に学内外の出入りはできませんが、ポルトガルの学校は違います。

少しポルトガルの教育システムを述べてみます。義務教育は初等教育が
1年生から4年生までで、中等教育は5年生から12年生までです。

公立校は全て無料ですが、教科書は全て有償で自己負担、代金が日本
円で2万から3万円と意外や高いのです。そして、教科書の紙質はいい
のですが、これがとても重い!

国立大学は5年制でしたが、現在は3年間の学士、2年間の修士、3年
間の博士の学位制度で年間授業料が900ユーロほど(およそ12万円)。
入学金はありません。私立大学もありますが、人気はなく殆どの学生は
国立に行きます。

ポルトガルの大学生生活は決して楽観的なものではありません。
初年度でほぼ半分が留年すると言われるほど、厳しい勉学と試験に追
われます。
バイトなどしようものなら、ものの見事に留年です。規定の5年で卒業で
きる生徒はかなり苦労して頑張ったという証明になります。

さて、学校生活ですが、初等教育は別として中等教育では生徒の時間
割はコースによって、また教師の時間の都合によってもいろいろ違った
りします。日本の学校のように登校して午後まで通しで授業がある、と
いうことはあまりありません。

1時限目があって、2、3時限目がないということはざらにあり、昼休み
時間は日によって1時間あったり2、3時間あったりします。殆どの生
徒は昼食を摂りに家まで帰り、再び登校です。

全員同じものを食べる、という給食制度もありません。家に帰らない生
徒は、校内にあるカフェのような場所)で、サンドイッチの軽食で済ませ
ます。

日本の教育との違いでもう一つ述べたいのは、音楽、美術、技術、
家庭科などの一般教養の教科がないことです。
家庭科は親が受け持つ枠、また音楽も然り。
音楽については「コンセルバトリオ」と言って、国立の無料音楽学校が
あります。授業は夕方からです。なにか楽器が弾ける場合、9歳くらい
に簡単な試験を受けて、週に7、8時間の授業が課され、実技と論理
の授業を修めます。

コンセルバトリオの無料制度に思わず目をみはり、4歳からピアノを
習っていたもいける娘も、少し大きくなった頃、これを考えましたが、
週に7、8時間の授業となると、本人もさることながら親の送迎の役
目も大変なのです。連れて行って終わるまで待機することになります。

現地学校の勉強の他、毎月、きちんと学習して月末にはまとめテスト
を郵送しなければならない日本の教科通信学習、毎土曜日の補習
校の宿題もあることを考えると、とても全てこなせるとは思えません
でした。

プロの音楽家になる事を目標にしているならいざ知らず、無料だから
と言って、あれもこれもと手を出すことは、どれも身につかなくなる可
能性があります。

親子で諦め、ピアノはこれまでどおり個人レッスンを続けました。

ポルトガルの学校教師の活動については、日本では制約されますが、
一部の私立校を除いては、教師は、学校を掛け持ちしてもいいことに
なっており、多くの教師がそうしています。
これ安い給料が原因でもあります。

今日はポルトガルのわたしが知っている実態を書いてみました。
子供達がポルトガルの学校に通ったのは高校時代の3年間だけで、
随分前のことですから、或いは勘違いがあったりするかも知れません。
そういう点がありましたら、ご勘弁ください。

では、今回も「もうけるのくだらない話」です。

♪もいけるのくだらない話 2
     
去年は一度も話したことがなかったが、今年隣の席に
なって時々言葉を交わすヤツがいる。なんてことはない。
宿題やらテストやらの話だ。

そいつと交わした何気ない会話で、うげっと思ったのが
今日のこと。

わたしのバイオロジー(生物)のテストは最悪です、はい。
20点満点の8を1度目のテストでとり・・・
百点中40点ということである。

2回目はなんとか11点をとったが、母ちゃんには、
これでケーオーねらうんかぁと、言われたなり・・・
偶然隣のヤツも似たような成績をとったのだ。
1回目は12、二回目は8をだったそうだ。

うーん、似ていて微妙だ(笑)

★母のコメント:のんきに思ってていいものか・・・

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