ジャッキー・チェン、英検1級、京大、阪大医、名大医
私は毎朝アメリカのABCニュースを聞いている。英語のDVDも字幕なしで楽しめる。英語の歌も同様だ。もはや、金髪のオネエチャンと友達になることに妄想を抱かない。リアルの等身大の外国人を知ったからだ。
上記の言語学者のように、英語を語る日本の英語教師や英語講師の言うことも耳に入らない。日本人だって、
「あそこに山が三座ある」
とか
「ここにタンスが二棹ある」
なんて、もはや言わない。私は教師とか教授とかいった肩書きだけで、自分の主張を正当化しようとする人間が嫌いで、信用しない。
英検1級に合格すると、こんな傲慢な視点が生まれる(笑)。
皆さんは、東大や京大に合格する人や、ガリレオの書き連ねるような数式を見たときに
「アイツの頭の中はどうなってんだ?」
と思ったことありませんか?私はある。それで、興味があるので10年かけて高校数学を勉強しなおして、50代で京大を受けて7割正解を確認した。
すると、・・・
小さい頃にクジを引くときに、先に引くか後に引くかでよくもめた。
「ズッルーイ!俺に先に引かせろ!」
しかし、中学校に行って確率を習うと
5本のうち2本当たりなら、先に引く人の当たる確率は2/5。後に引く人の確率は、中学校で習ったので説明は省きますが、同じことになるのは知ってみえますよね。だから、ジャイアンのようなガキ大将が
「俺に先に引かせろ!」
と言っても
「どうぞ」
と言える。同じ確率で平等なのだから、慌てる必要はない。数学を徹底的にやると、この世で起こる全ての現象には「原因ー結果」の関係があるという確信が生まれる。
たとえば、料理の鉄人と言われる人が秘伝と言われても
「何度の油に、何秒後に入れて、何秒後に出して、厚さを何ミリに切る」
と分析したら、秘伝などこの世にないことが分かる。名人芸などありえない。受験指導も同じことだ。たとえば、2000題もやれば、大抵の問題は解けるようになる。効率よくやるには、プロの手助けが必要だけれど。
私は、京大医学部や阪大医学部の受験生を「数Ⅲ」も含めて指導し始めてから世界観が少しずつ変わっていった。
たとえば、
「クラブ活動の自由化は良いことか」
という命題の真偽を考える場合、数学の訓練を受けてない方は
「オレは絶対に必要だと思う」
というだけ。言いっ放しで、「思う」の先がない。しかし、数学の訓練を積むと科学的に考える。私なら
「アメリカの中学ではクラブは存在していなかったが人格形成に問題はなかった」
「イジメの温床にクラブやクラスの濃密な関係が原因になっていないか」
など、データを集めて検証するわけだ。だから、理系女子たちの目には「思う」で終わってしまう人間の発言は未熟に感じる。「思う」を大声で叫ぶことで意見を通そうとすると
「キャンキャンと、騒がしいヤツ」
と露骨に軽蔑される。だから、四日市高校に進学した優秀な理系女子は中学時代をふりかえって
「中学のときに回りにいたのは、アホな男子ばかりだった」
と言うわけだ。キャッキャと喚くサルくらいに見えていたのだろう。そんなサル並みの男とつきあえるわけがない。理路整然とした論理性を好むというのは、逆に言うとカオスを嫌うわけだ。ワケの分からないことを感情的に叫ぶ人を生理的に受け付けない。
「ガリレオ」の湯川先生は、論理的でないので子供と話をするとジンマシンが出た。あの感覚だ。私にはよく分かる。
京大数学が7割解けるようになると、世界がこんな風に見え始めるわけだ。
三重県のこんな田舎の個人塾から毎年京大に合格者が出て、それも医学部の合格が続くと
「なんで?」
と問い合わせが増えてきた。ネットに事実を公表し始めたら、さらに問い合わせが増えた。
「何か特別な方法を取らないと、そんな合格者が出るわけがない」
というわけだ。
もちろん、現象には全て原因がある。私は自分の体験をもとに独自の指導法を構築したのだ。つまり、自分は学生時代に「強制」が嫌だった。宿題や課題のことだ。普通は、それを強制と思わないのだろうが私は嫌だった。
実際、強制されていた大学時代は英検2級どまりだったが卒業して好きに勉強し始めたら英検1級に合格し、京大二次で数学が7割正解になれた。人には自分のやり方があるのだ。
自分で塾をやり始めたら、それが確信に変わった。暁6年制の特待生や四日市高校のトップクラスの子が来てくれて
「学校の先生は質問しても逃げる」
とか
「授業が受験にまったく役立たない」
と不平を言っていたからだ。それで、その不満を解消してやるために中学生は東海高校、灘、ラ・サールの過去問をテキストにした。高校生は、京大の赤本やその類題の練習を始めた。生徒の求めに応じただけだ。
しかし、それなら他塾もマネが出来るかもしれない。しかし、そのうち気づいた。
「こういう優秀な子が本当に求めているのは授業じゃない
教科書を見れば分かることを説明する必要はない。彼ら、彼女らが求めているのは
「質問に答えてほしい」
ということだった。つまり、家庭学習中に出る質問に対する返事。
「名大卒のアメリカ暮らしをした英検1級講師なら大丈夫だろう」
「三重大医学部に合格した子を指導したらしいから大丈夫だろう」
最初は、そういう噂で信用してくれたらしい。しかし、それだけでは十分ではなかったのだ。私が
「大丈夫」
と言っても信用してもらえない。それで、自分で京大を受けて成績開示して英語8割、数学7割を実証してみせたのだ。
私の指導にはマニュアルがない。毎回、生徒の方が教室に入ってくると
「今日はどうしたいのでしょうか?」
と尋ねる。すると、
「今日は数学の宿題の解けなかった問題を教えてほしい」
とか
「数列と確率の融合問題ってありませんか?」
と言う。それで、その質問に答えたり、リクエストのあった問題を提供して類題を練習してもらう。
つまり、私にも
「今日の授業はどうなるのだろう」
と予想がつかない。だから、あらゆる場面を想定して準備をしておく。どんな問題が出ても対応できるように英語と数学の練習を繰り返し、類題のプリントをあらゆるジャンルで用意しておく。
文字で書くと、この3行で終わりだが実行するのは楽ではない。ほとんどの予備校や塾が不可能だから、優秀な子は河合塾や駿台をやめて当塾に移ってきたりする。
旧帝合格者数(四日市高校、定員360名)
H27 H26 H25 H24
1、北海道大学 5 10 2 7
2、東北大学 0 1 3 2
3、東京大学 9 2 3 3
4、名古屋大学 37 25 17 30
5、大阪大学 8 6 17 20
6、京都大学 12 8 16 10
7、九州大学 3 1 1 0
合計 74 53 59 72
最後に書いておきたいけれど、私は受験指導が仕事だから
「私はこんな風に英語や数学を身につけました」
と参考までに書いただけ。30歳で英検1級に合格した私よりずっと早く合格した塾生もいるし、数学は高校生なのに私を越える子もいるわけで、私のやったことがベストなどと思っていない。
「フーン、そんな人もいるんだ」
くらいの参考になれば幸いです。英語や数学ができればオッケーなんて世の中ではないし、そんなものが出来なくても立派な人がいるのは当然です。
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