14 不協和音第2楽章
毎月微々たるものではあるが、ポルトガルでも子供がいれば児童手当なる
ものがいただける。
我が家では二人の子供のそれをずっと積み立ててきた。クリスマスや誕生
日などのプレゼントはたいがい物であるが、たまにお祝い金もあったりする。
それらを全て積み立てに回した。
中学生くらいになると、子供達も自分に、親が管理している貯金があると分
かって来る。彼らには、ポルトガルで成人と認められ選挙権を持つ18歳に
なった時に、その貯金を自由に使うことができる、と言い渡してあった。
「塵もつもれば山となる」。大した額でもなくても18年積み立てるとそれなり
になにかに役立てる額にはなるものだ。
子供達はときどき、「ボクのお金、わたしのお金」と言ったが、そんな時わた
しはすかさず一言言わせてもらった。
「自分のお金と言えるのは、自ら汗水流して得たお金です。この貯金のお
金はみな、人さまが働いて得たものをたまたまあんたらが貰っただけのこ
と。おアホ言ってはなりまへん」 子供たちはこれでギャフンです。
息子は19歳になった年の夏に、それを使ってヨーロッパ一周のバッグパ
ッカーをして、ホームレスごとき風貌で帰ってきた。彼はこれを二度しました。
さて、もいける娘につけたおっかさんの智恵はこれである。
「その貯金をひっつかんで日本へ家出する前に、これから抱えるであろう、
経済問題をソロバンではじいて、きちんと数字を出しなさい。これこれまで
は自分でできるが、これだけ足りない。必ず返しますのでこの不足分を
貸してくだしゃんせ」と、父親に頼みなさい。
ここまで娘に出られたら、夫、もう反対はできませんでしょう。
もいけるのどうでもいい話(4)
どうも 皆様ご無沙汰してます。
やっとテストが終わり、久しぶりにピアノの練習もできるし
midiにもまた 専念でき、かなり機嫌がよい(笑)
のでおひさしにどーでもいい話を 書きましょう。
今日はピアノの先生の話でもします。
私が今 弾いてる数曲の中の一つでショパンのプレリュード が
あるのだが、これがまたすごくテンポが遅く暗い曲で弾きおわると
必ず 「今から自殺しに行きます・・」とつっこみたくなるようなメロディ。
どうしても好きになれなかったのだけど、先生が話してくれた解釈で
ずいぶんで気持ちがかわった。
この先生と言うのは 24歳というかなりの若さで私とは大して変わら
ない。(けど横から これを読んだ母が「変わるわよ!全然違うじゃ
ない!」と言った 笑)
しかし 想像力や物のたとえが うまく去年の先生などよりすごく分か
りやすかったりする。
と、いうわけで 続きだが。
プレリュードね。簡潔に言えば、一つ一つの音は思い出のようなもの
なのだそうだ。あるいは 誰かに伝えたいもの。
けど伝えることは出来ない。
この二つの 音符が繰り返されるだろう?何度も誰かに伝えようと
するけどできないのだ。
自分:(曲を弾きながら)あー この想い・・伝えたい。でも届かない。
あー 携帯のメッセージが届かない(・・ね、根に持ってる・・)。なぜだ。
なぜ届かないんだ。サーバーがおかしいのか。無理だ・・
(ちょっとメロディが変わる)
もう一度送ってみよう メッセージ(メロディがもとにもどる)
あー 届いてくれ。
しかし やはり届かない・・ なんで届かないんだ・・
くそ・・このぽんこつめ!(音が激しくなる)
なんで 壊れてんだおっどりゃーーーー!!
っとまぁ、後半は私が勝手につくったけど (笑)
こんな 感じで、今は あの曲弾く度に携帯を思い出す。
母のコメント:みなさま、少々乱暴で、乙女の言葉とは思え
ませぬが、これも本人の日本語練習のためだと
グッとこらえて見逃したのでありまする。
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