15 百が一のため 

前編: 14 勝ってかぶとの緒をしめよ
後編: 16 志望校決定!燃えよ、ドラゴン!


涙をのんで娘の日本の大学進学を受け入れはした夫だが、諸手をあげて賛
成ではないもので、日常の言動のそこここに不満がちょいちょい出ます。

母子二人は、作戦ががうまく運んだことの「ぬか喜び」を露骨に顔に出さない
ようにするのに苦労したのであります。
夫の条件として、日本の大学受験に失敗した百が一のため(万が一とは言い
難し。さほどに日本の大学進学状況は漠然としたものであった)ポルトガルで
の大学入学資格もしっかり取っていくこととなりました。これがあれば、日本の
大学受験がうまくいかなかった場合、翌年、ポルトガルの大学への入学資格
があるのです。

帰国子女受験の出願書類のなかに「出身学校の成績証明書」「統一試験(大
学入学資格試験)の成績評価証明書」があります。よって少々英語がポルト
ガル語ができる、だけでは、いくら帰国子女でもきちんとした大学入学はかな
わないのです。この辺りからもいける娘、俄然勉強に力を注いでいきます。

現地ポルトガルの高校では2年生、土曜日の日本人補習校では高校1年
生ですが、補習校の講師不足のため、なんと、日本から来て滞在していた
高校3年の生徒と同じ教材を使ってのクラスで国語を学ぶのでした。
「そんな無茶苦茶な・・・」が正直な親の気持ちでしたが、背に腹は変えられ
ません。娘もひぃひぃ言いながら教科書に取り組んでいました。
しかし、これは後で考えて見ると、もいける娘の精神成長と、国語力アップ
によい影響を与えたのではなかったかと思います。

「タダで大学を卒業させる法」のお薦め通り、KO大学が目標とは言え、一
通り他大学も調べます。娘と母は、時間を見ては、ネットで大学の検索をし
入試情報を得ていきます。

この頃は、パソコンからプリントアウトした大学入試情報の紙の山、山。
これを気の毒な夫の目にあまり触れないようにと、色々気もつかったもの
であります。


もいけるのどうでもいい話       
       

大学生の兄がリスボンから帰ってくるとどうしてもゲームする時間が
通常より長くなる。リスボンで兄貴がやっていたドラクエ6はレベル
20を過ぎていた。
でもポルトに来ることで続けることができなくなった
(セーブを持ってくるのを忘れたらしー)

私はパソコンでなくスーファミでドラクエ6を持っているのでなんとか
 レベル20まで上げてくれと依頼があった(依頼かよ)
よい子は 頑張って昨夜 兄が遊びに出かけた後、そして母ちゃんが
寝た後(←注意)2時半ごろまでとりあえず レベル8までゲームを進
めた (TT)感動的だ .

寝た。そして・・

夢を見ている最中いきなり部屋の電気がついた。
眠りが浅いので すぐ目が覚めた。
ドアの前には兄。近づく兄。

「起きろ、学校へ行く時間だぞ、wakeup, Mariana!
と、ベッドをゆさぶる。

ああ・・・・毎年こんなことで騙そうとする・・ 今年は騙されまい・・
寝ぼけながらも「うそつけ」と反抗し、

「とりあえず レベル8・・」と言っといた。すると、
「まだ 3時半だからもうちょっと続けないか」
 「(時計を見る)5時じゃん・・」
ちょっとした会話が後 6秒ほど続き、最後に兄は言った

oh、 Mariana、this・・wasa dream・・」
 そして自分の部屋に戻った
 ・・・・・うそつけーーー!

母のコメント:母ちゃんが寝た後、・・・そういうことをやっていたのは、
         ちゃんとお見通しであった。知らぬ振りしただけなの
         である。お釈迦様の掌の孫悟空であるぞよ

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16 志望校決定!燃えよ、ドラゴン!

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