16 日本語小論文、なんとかしないと!
志望校決定後、受験作戦を練るわけですが、この帰国子女過去問集がない
のである。
帰国子女枠での受験科目は、大学によっても違うが、文系は英語、ドイツ
語、フランス語、スペイン語、中国語の中から一科目選択、国語、英語、
日本語の小論文、それに面接試験である。
理数系であればこれに数学、科学が組まれる。
この頃、わたしたちは代々木ゼミナールの小冊子、「帰国子女大学合格
体験記」なるものを何度も何度も読み返した。
すると、合格体験談を書いている帰国生はほとんどが3年から5年の海
外滞在期間である。
つまり、日本語の読み書きには大きな支障を抱えていないことになる。
また、帰国子女受験は、在外の日本の教育施設(全日日本人学校)に
籍をおいている場合は適用されない。
お金がないよ、と言ってわずか4回の代ゼミ・小論文通信教育を受けた
だけで収まるはずがない。
いろいろ調べていくと、いくらやる気があっても暗記物はひとつも受験科
目にはなし。日本語英語の実力そのものが問われることが、明確に分
かって行くのである。
日本語英語の実力とは、ただ流暢に話せることではない。普段から物
事に対して、真理を求める努力をし、しっかりした自分の意見を持てる
ようにし、これが表明できる実力なのだ。
2004年に入ると半年先の6月のポルトガルの統一試験にまっしぐら。
それが終わるや否や、9月には日本で受験です。小論文がきちんと書
けないようでは、大学での学問でついていけるはずがない。受験科目
に含まれるのは当然であります。この期に及んで、ポルトガルで小論
文のノーハウなどいかんともし難いし。
体験談を読んで行く毎にもいける娘もこれはまずいと思ったでしょう。
「おっかさん・・・こういう経歴の人たちがわたしのライバルだ・・・・
受験までの数週間だけでも、代ゼミの帰国大学受験の夏季コースを
とる。自分の貯金で払うから。」
難関文系コース、一番安いので6週間毎日午前中3時間ほどで25万
円也!とにかく安いの安いのと、そちらに目が行く親子ではあった。
2004年春先、ポルトガルからコース受講を申し込んだ。
もいける娘の18年間積み立ててきた全財産40万ちょっとが、これで
半分以上お足が生えて飛んで参りました。
もう飛行機の切符代しか残ってないぞ・・可哀相に。
このあたりから「福沢諭吉さま」待てと言えども、どんどん飛んでいくのであり
ます。
もいけるのどうでもいい話
この前、親父がパソコンを使用しながら、紙に書いてあるパスワードを
読み上げなたらキーボードを叩いていた。
「ゼール(ポルトガル語の「zero」の発音)、フォー(英語)フォー、フォー、
スィンコ(ポルトガル語の5)」
「フォー(英語)、きゅう(日本語)、ワン(英語)、スィンコ(ポ語)」
。。。。。。親父の頭、どうなってんだ。
★母のコメント:笑えない・・・・
母の場合いは咄嗟に自宅の電話番号を聞かれると、
ポルトガル語ではサッと出るのに、日本語で答えると
なると、えぇぇっと・・と手間取り、一旦紙に書いて
言う羽目になる。そんな頭です、はい。
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