【第3話】勉強はしない。頭が勝手に覚えてしまう。

前話: 【第2話】スゴイ人の話はいい、その人のありのままの話が見たいわけで。
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頭が勝手に覚えてしまう。

勉強は好きでもない、嫌いでもない。

好きとか嫌いとかいう以前に、勉強というのがなんなのかわからなかった。


私が小学生だった90年代。

本格的な情報化社会に入り、身の回りの情報の量というのはものすごく多かったと思う。しかも当時は身の回りに良質なコンテンツがたくさんあった。ワクワクして素敵なものがいっぱい。


そんでもって、私はぼけーっとしてるんですが、自分の意識しているところじゃないところ、つまり無意識が、どんどん勝手に情報を集めて、結びつけて記憶していってしまう。

覚えた情報は忘れないし、覚えた記憶が必要なときにすぐ出てくる。


90年代の豊富な情報のおかげで脳は絶好調。

純粋な子供だった私は、あれってどうなってるんだろう、なぜなんだろう、とか考えてると、更にいろんな情報を集めようとして、頭が活性化されてどんどん勝手に覚えてしまう。

すると両親が「頭のいい子」と勘違いする。

両親の期待に答えようと、私も「自分は頭のいい子」だと思い込んでしまう。

ここが両親との最初のズレなのです。


音と映像があるとさらに覚えられる

なんで勝手に覚えてくれるんだろうと考えると、どうやら自分は五感が普通の人よりちょっと敏感なのかなって思う。目と、耳を使って覚えてるやり方が一番覚えられる。

NHKがやってる高校化学とかの、映像と音声で説明してくれるやつが一番覚えられる。

その時歴史が動いたもすごく覚えられる。

目で見たもの、耳が聞いたものは完全ではないが、後で頭のなかの記憶として再生ができる。

ビジュアルの資料集は好きだが、教科書でやる勉強はきらい。

本は読めるが、文字だけのものはあんまり覚えられない。文字だけの情報だと記憶の再生がされづらいらしい。特にオライリー本が全然読めないんだが・・。


机でする勉強がとにかく苦手

机の上で勉強しなくてもある程度知識を身につけてしまったわけだから、机の上で勉強をするやり方がさっぱり分からなかった。いざ勉強しようとすると、勉強ができない、覚えられない。そして要領が悪い。おかげで高校受験では大いにつまづいた。


勝手に覚えてくれるが使えなくなった時

勝手に覚えてくれるは中学に上がったころから消えていった。

どうもこれは「汚れなき子供心」がある時の特権のようなものであって、大人の目的(頭いい大学に行こう、金持ちになろう)のために使うとかには使えないらしい。

そういう目的のために使おうとすると、いっさい情報が引っ張り出せないんだよね、不思議。


その後15年くらいは使えなかったが、大人になっても、子供の気持ちになったときだけ、勝手に覚えてくれるが使えるということに最近気づいた。

職場では大人の気持ちなので使えない。なので主に使うのはプライベート、家にいる時などだ。

1日20分くらいは子供の気持ちになる時間をとって、ぼけーっしていろんな情報をあつめて覚えている。

これくらいの使い方がちょうどよい。


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