おまえ、こんなええ歯、わしに抜け言うんか、ボケ!

1 / 2 ページ

僕が、大学5年の病院実習のときのことです。


口腔外科のM先生は、大学病院の受付カウンターで、ものすごいけんまくで受話器に向かって怒鳴っていました。


『お前、こんなええ歯、わしに抜け言うんか、ボケ!』


M先生は僕のインストラクターでした。


持っていく器具を間違えたせいで、僕はその鋼の器具で頭をなぐられたことが何度かあります(なぐられても、また間違えてしまった。。)


患者さんの処置中で両手がふさがっているときは、足でけられる始末…


でも、何故か嫌な気持ちは全くありませんでした。


歯に対して熱いものを、M先生に感じていたからです。


『死んどる4番抜いて、お前が抜け言うた5番を生えささんかい。


できへんのか。アホ!』


このときは右下の歯でした。


5番(前から数えて5番目の第二小臼歯という歯)は、4番の裏に隠れていて、外からは見えませんでした。


5番は全く虫歯がありません。。


4番は歯の頭が崩壊していました。


レントゲンを見ても、ボロボロになっているのは明らかです。



どうも受話器の向こうはM先生の後輩らしい。。


その後、M先生は少し落ち着いて、電話でアドバイスしていました。


『予後不良(もう使えそうにない歯)の4番を抜いて、


虫歯のない舌側転位(内側に倒れていること)している5番を


4番のところに矯正治療して動かしてきたらどうや?


4番にクラウン(かぶせもの)を作るために邪魔になっている5番を抜け言うんやろ?


みんなの読んで良かった!