top of page

16/1/4

あの頃、ビアハウス:モンテカルロの夜

Image by Olia Gozha

これが、オペレッタ「狂乱のモンテカルロ」の中のヒット曲だと知ったのはずっと後年です。昭和8年製作とありますから、遠当然わたしは、まだまだこの世に生を受けておりません。しかし、これはわが先輩歌姫こと宝木嬢の持ち歌の中でも、わたしが好きな一曲なのです。



仮想の王国ポンテネロの巡洋艦長、のんびりと魚つりを楽しんでいるところへ、女王陛下の地中海遊覧の命令が入ります。そんな窮屈なお役はご免とばかりに、艦長はモンテカルロへ向けて出発してしまう。


女王は艦長を懲らしめるべく、先回りして妖艶な仇し女に変装、その女王にまんまと引っかかり、二人は艦長室で一夜を明かすのである。

    

翌朝、パリッと女王陛下の制服で現れたのを見て艦長は仰天、巡洋艦からざんぶと海中にとびこみ、ハワイに向けて出向する外国船に乗るのだが、女王さまも負けじと命令一下、巡洋艦をハワイに向けて追跡させるのである。
           「世界映画名作全史戦前編」引用


モンテカルロの一夜」「夜のタンゴ」が歌われると、必ず踊り出す、常連の中でもひときわ目立つカップルでした。I氏ももう故人です。
それぞれ強い個性を持つ 常連が多い、愉快な大人の集いのビアハウスでした。

モンテカルロはカジノとF1レースの国である。 1980年代にわたしは家族と一週間ほど滞在したことがある。ホテルはモナコ王室も利用し、F1レースが催されるときは、部屋のバルコニーから、いながらにして観戦できるというところだ。

しかし、それよりもモンテカルロでの忘れられない思い出は、そこで野外に大きなテントを張ったドイツのビアホールがあったことである!もちろんドイツからビアソング楽団が来て演奏しており、わたしは夫を説得して引っ張って行った。
  
バイトとは言え、ビアハウスで歌っていながら本場のビアソングを聴いたことなし、本場のビアハウスを見たことなしのわたしだったのである。

初めて体験した本場のビアソング楽団!見知らぬ隣席の、どこの国の人とも知れぬ人たちと、テーブルをたたき肩組んで、楽団のビアソングに、そしてビールに酔いしれたわたしたちの「モンテカルロの一夜」だった。


タンゴ「モンテカルロの夜

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page