一風堂のスタンプカードが私に教えてくれた大切な3つのこと。

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ラーメン1杯につき1ポイント。ここまでのポイント合計47ポイント(ラーメン47杯)。



・・・そんな時、転機が訪れた。 




――― 引越し ―――




一風堂から離れた。 



自転車で30分。 



和歌山ラーメンからは自転車で10分。



距離には勝てない。



一風堂のスタンプは47杯で、





――――とまった。





一風堂では1年間に60杯食べるとプレミアムメンバーになれる。あと13杯。そのことは何をしてても頭の隅の方にあった。



プレミアムメンバーになれると1年間、替え玉と半熟卵がいつでも無料になる。(なんと、お連れ様も)そして一風堂のどんぶり、箸、手拭い等オリジナルセットがもらえる。 キョロチャンの缶詰めよりもすごいこと。 



47杯の軌跡を決して無駄にはしたくない。 年頃の女子が体型と引き換えにかけてきた一風堂への熱い想い。 



この軌跡を無駄にはしたくなかった。
mixiの中で友達に呼びかけた。


 

どなたか、
一風堂へ一緒に行ってください。

一風堂好きな方、
まだ一風堂未経験者も大歓迎。


ちょっと辛いナムルもやしが食べ放題です。


2人で行けばスタンプ2倍、
3人で行けばスタンプ3倍。


一緒に貯めて、
プレミアムカードで替え玉しまくりましょう。


つらいことは半分こ、
楽しいことも半分こ。


大阪行った時、
東京へ行った時、
岡山で食べる一風堂。


全国的に大募集中です。
あと1ヶ月で13杯。
いけそうで、なかなか難しい数。


どうかご協力お願いいたします。



軌跡が奇跡に変わる瞬間。



mixiで呼びかけて、1人の友達がタイミングが合い、一風堂に一緒に行ってくれた。



+1個のスタンプが増えた。
残りの12杯は自力で一風堂に通った。



そして…



ついに…



ついに…



■□■ 一風堂プレミアムメンバーに昇格 ■□■ 



60杯達成。



この一風堂のスタンプカードを達成したことは、本当に心から嬉しかった。



体重が5キロ減るよりも、宝くじがあたるよりも、昔好きだった男の子に出くわすよりも、すごくすごく嬉しいことだった。



遠かった道のり。 途中で和歌山ラーメンという邪念が入ったが、それでも一風堂に足を運んで貯めた、そのスタンプカードは何よりも大切に思えた。




一風堂からのにくい演出



最後のスタンプが押された瞬間、私はてっきりその場で粗品を渡されるのだと思っていた。そのため、最後の一杯を食べに行った日はいつも以上にソワソワしていた。



しかし、一風堂はそんな単純な演出はしなかった。スタンプカードがレジで押された瞬間、一通のハガキを手渡された。



そう。そのハガキを投函することで、後日粗品が家に届くという演出だった。



――――ポストに投函後、一週間経過。



ついに、この日がやってきた。



ピンポーン。



はーい。
一風堂からお届け物です。
はい!!!!!!!!!!



ついに、きた。



光沢の良い黒光りの一風BOX。 
早速、中を開けてみた。



嬉しすぎる、どんぶりとれんげ。 
スープを飲み干すと「ありがとう!」と言ってくれる。

いやいや、こちらがいつもありがとう。 



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