日本では絶対味わえなかった、心を通わせる、アンドリューの話。
ふっかふかのベッドと、1つの部屋に、シャワー室とトイレもあった。え、これって当たり前なの?いや、裕福なおうちなんでしょうよ。
アンドリュー
コマったことがあったら、なんでもいってクレヨ!
お前と俺はとーもだちだロウ?
お前と俺はとーもだちだロウ?
僕
うん、ありがと!
・・ありがと。
・・ありがと。
今日は疲れたから・・・というか、怒涛の旅程で、先に寝かせてもらった。だけど、正直考えることがたくさんあった。
僕
(ちょっとは、空気読んでくれ・・)
疲れもピークだったこともあるけれども、僕はなんとなく、日本人独特の「間」がないところに正直、嫌気がさしていた。
もちろん、お母さんにもお父さんにも、良い顔を見せないと・・と思っているんだけれども、アンドリューには不思議なもので。
なぜかそういう、自分の心の中にあるストレートな表現も、自分の中からスルスルと出てきてしまうのだった。
2.インファイター・アンドリュー
ホームステイの期間が終わり、今度は、大学での、約2週間のプログラムが始まった。午前中は英語の習熟度別にレッスンを受けて、午後はアクティビティーをするって感じ。
ルームメイトと仲良くする顔を合わせる機会も多いし、これからは、一緒に同じ部屋で過ごす。アンドリューとはキャンパス内で、頻繁に会っていた。
アンドリュー
ユズル~と、ボクはLove Loveなんだぁ~ケッコンするんだよねー!
僕
もーうっさいって!もう、やめろってば!
周りのみんなは、うちらの掛け合いによく笑っていた。僕は恥ずかしかった。下ネタもよく言ってたっけ。
友達
アンドリューとジョーは、本当の兄弟みたいだね!
そうそう。僕はアメリカのみんなにも呼ばれやすいように・・と、「ジョー」とニックネームをつけていた。
だからみんな僕のことは、ジョーって呼んでいた。でも、なぜか、アンドリューだけは、僕の名前をそのまま「ユズル〜」と、呼んでくれていた。
アクティビティーも終盤にかかってきたある日のこと、慣れない言語と、ずっと一緒にいるメンバーとで、楽しくはあるけど、正直ストレスを感じていた。
そして、アンドリューに対して、言葉がもれてしまった。
僕
もう、アンドリュー!!空気読めない!
イライラして、思わず爆発してしまった。
アンドリュー
空気読めないってナンダ?
僕
ああ~難しいな!コミュニケーションが取りづらいってこと!
著者の西勝 ユズルさんに人生相談を申込む