24歳の田舎育ちの芋娘がたった3年で300人以上の生徒が通うお菓子教室を作った物語~20歳から21歳~

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帰る場所はありません。


大好きな彼もそばにはいません。





そのうち毎日


「死んだらいい」「死ね」


とみんなが言ってるような気がして

本当に目の前が暗くなってきた矢先です




大晦日の日


上司と先輩たちは相変わらず勤務中に温泉に行きました


私には一言


「大晦日やし大掃除しとけよ」と残して颯爽と去っていきました



一人で厨房の大きな冷蔵庫の掃除をしているときです


フルーツがたくさん入った大きなコンテナを持ち上げた瞬間でした





グキッ!!





その場に崩れ落ちました。ぎっくり腰です。

フルーツしか入ってないと思っていたコンテナには

何リットルものたくさんのジュースが入っていました



立ち上がることもできず倒れているとパートのおばちゃんが寄ってきてくれて

大丈夫と肩を支えて起こしてくれたとき



「なにしてんの」



上司が帰ってきました



「すみません、ぎっくり腰になったかもしれ、ないです、、、」



冷めきった目で私を見下します



「あ、そ。」


「すみません、、、」



もう、消えたい

私は大晦日、これからお正月の大事なときになんてことをしてしまったんだろう


ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい



この日から私は辛いことがあるとリストカットするようになりました


血液が出ると仕事中バレるので

大きな冷蔵庫に入って隠れてハサミで腕を何度も刺します


うっ血して、ミミズ腫れになったとき

上司も先輩も許してくれてる気がして安心するんです



そして、ぎっくり腰も完治しないままずっと仕事を続けていると

今度は急性腸炎になりました


病院に行くと、私の腕を見たからか心療内科をすすめられ、

そのまま心療内科に行き


うつ病


と判断され、もう仕事はやめなさいとドクターストップを言い渡されました




え、パティシエ、、、やめなきゃいけないの?

もう、どうしていいのかわからない



病院の帰り、ふらふらと歩きながら彼に電話しました


「もしもし〜」

「ん、どした?」

「病院行ったらうつ病って言われたぁ」

「え、愛が?そんなことないやろ」

「ん〜最近腕切ってるからかなぁ〜でも大丈夫」

「、、、、それで?」

「お薬もらったー」

「それで」

「仕事やめなさいって言われたけど、、、」



彼が電話越しに怒っているのがわかります



「お前ちょっと待っとけ、今からそっち行くから」

「え、ちょっと」



電話を切られ、何度かけても通じなくなりました。

やばい、怒られる


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