母親に感謝している事

つい先月の事


部活の合宿でみんなでクイズ番組のQ様を見ていた 


文学や歴史ほコーナーで

「清少納言!!」

「アンネフランク!!」

「この人知ってる‼︎」


昔読んだ偉人の伝記に載ってた人々と対面できてるようで

楽しくなってる自分に

大学の教授が

「真裕子すごいな!」

と、ひとこと


普段は全く勉強への意欲が向かず努力はできないが、知識は人よりあることを認めてもらえた気がした(大学Fラン)



昔読んでたその伝記は、母から小学校4年のわたしへのクリスマスプレゼントだった

当時のわたしは周りの子がキラキラしたドレスだったり流行りのゲームをプレゼントしてもらっている子が羨ましかった

「なんでうちんちは、毎年本なの?」

母に尋ねた

何と返事をしてくれたかは覚えてないが、

欲しいものは別の時に買ってくれたから特にそこまで不満ではなかった


保育園のときは、ネズミのメイシーの立体的な仕掛け絵本をもらった

擦切れるまで遊んだ

小学校は伝記をもらって調べ学習で重宝したり、いつかお札に載るようになりたいなんて夢見たり

当時集めていた妖精のカラフルな絵本をもらったときは、表紙がすごく好きで全冊カバンに入れて学校の机の左側にかけて友達に貸してた

高学年には百人一首のちびまるこちゃんの解説本をもらい、恋愛の句を読み漁り楽しみ

血液型の本をもらったときは、友達が家に来たとき開いて盛り上がったり

中学でイモトアヤコさんの本をもらって、自分に照らし合わせてみたり


去年は松岡修造の本をもらい、彼が暑いだけではなく努力の人だと知った


覚えていない本もあるけど、保育園でもらったクリスマスプレゼントを覚えているのはすごいと思う!


クリスマス以外にも、たくさん本に接する機会があった

いとこの家からもらったや百科、図鑑、世界地図、歴史漫画、料理の本


わたしの家にはいつの間にか本棚に本があったし、父や母と本屋に行く事も多かった


父は四季報か週刊誌しか買っていなかったけど、母はいろいろなジャンルの本を読む人で、図書館にもよく行く人だ

本は身近なものだった

ただ、そんなに興味はなかった



不登校児になって、本を読んでる時間が増えた

ここで本とわたしの距離が縮んだ


そもそも学校に行っていないし

作文能力はなかったから、学校の勉強に生かせてはいなかったけど


今思えば別の知識が自分に身についていた事に気付いた




その後、学校に行くようになったわたしは

作文が超うまい子に恋をする

その子と対等になりたくて

今までテキトーにこなしてた作文を頑張り始め、構成を練る事を知る


書く事が楽しくなったハイなわたしは

好きな人の事や友達との日記のような本を書いた


最初は思うまま書いたものが

仲良い子に貸して

クラス中に回って


案の定世間狭いから好きな子のことバレて

好きな子にはフラれて


でも、その後仲良い子たちの中で本を書くのがちょっとブームになったりして

彼女たちのがよっぽどロマンチックでおしゃれなお話で素敵で…

そんな感じで編集室ごっこみたいな事してた

わたしは締め切りに追われてた笑


すごく楽しい日々だった


大学入試のときも本が助けてくれた

「自分の夢を語ってください」

という課題に、出版関係の仕事に就きたいと書いた


面接の時に質問されて

わりと語りたい事を語れたと思った


そのときは辻仁成の離婚騒動の頃で

それをきっかけにそのとき読んでいた白仏について話した





これらの全ては母のクリスマスプレゼントから繋がっていると今になって感じた


努力はできないし、妹や弟には学力に劣るわたしだけど、

別の楽しみをくれてありがとう


お母さん


わたしも親になったら子供が本と接する環境をつくりたいな


著者の岡田 真裕子さんに人生相談を申込む

著者の岡田 真裕子さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。