私が世界遺産の絵を描く理由

著者: 松田 光一



私は小さい頃から絵を描いて生きてきました。

実際のところ得意なことは絵を描くことだけです。

人生の大半を
好きな物、好きな人、好きな景色を
素直に描いていくだけの毎日を過ごして来ました。


なぜ世界遺産を描くようになったのか

当初世界遺産を描き始めた頃は
その景観の壮大さに惹かれていたことが大きかったです。
今は世界遺産というものがなぜ存在するのか、
その意図に共感をして絵を描いているところが大きいです。

日本ユネスコ協会連盟によると
「世界遺産」をシンプルにいうと以下の通りのようです。

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、
過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。
現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、
未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。 
※日本ユネスコ協会連盟より抜粋


世界遺産を認定することの意味は
国境を超えて、地球人として、
世界中に存在する遺産を守り、受け継ぎ、
地球の品位を守っていこうという意思を人類で共有することです。

私なりの受け取り方ですが、
「世界を大切にする心を持ちましょう」
ということなのだと思います。

世界中の人が助け合って、世界中の文化を理解して、
世界中の人と手をつないで、
人類と地球の宝物を守り受け継いで行こう
とする活動です。

私はそんな「世界遺産」に
惹かれて絵を描いています。




私が作品に込めている思い(カッコ内はそう感じた個人的な背景)
(2017年2月10日)

●地球人としてみんなで生きていること。

 (自分の身の回りがさえよければいいと思ってしまうことがあります)

●動物も人間も植物も美しく尊いこと。

 (ついつい動物や植物を蔑ろ(ないがしろ)にしてしまうことがあります)

●競争や、国境争いに惑わされないこと。

 (争いごとに熱くなりすぎて、何が正義がわからなくなります)

●存在するだけで幸福であることに気づくこと

 (不幸な時もあるけれど、生きているだけでもすごい気がします)

●身の回りの当たり前の現象に感謝すること

 (例えば太陽。太陽があるから暖かいということを忘れてしまうことがあります)

●今日1日を最も大切にすること

 (今日描きたい絵は、できれば今日仕上げてしまうことを心がけています)

●お金に縛られないこと

 (お金がないとできないことが多いと感じてしまいます)

●世界の光を表現すること

 (いろんな所を旅行しましたが、世界中どこに行っても美しく輝いていることを知りました)


●愛情を込めること
 (なんの心も込めずになんとなく絵を描いてしまうことがあります)


●自分が生きた証を残すこと
 (死んだ後に残るものを創造したいと思っています)


世界遺産を描いているうちに、絶景や地球そのもの、

現代の美しさ、尊さを表現するようにもなって来ました。

現象や原理といった抽象的な絵も描くようになりました。


現代アーティストの一人として、そんな思いを、作品に込めています。


挿絵:船に乗る絵描猫(えかきねこ)#EKAKINEKO #絵描猫


記初:2014年7月1日
更新:2014年7月26日

更新:2016年2月7日

更新:2017年2月10日

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