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留学生活始めの頃は、時々ロブに付き合いはしたものの、週末も宿題等の勉強に追われ、「おアホ」と言われながら、この頃はどんな誘いも断っていた。今振り返ると、少し意固地になっていたところがあった気もする。
うん。927番地の部屋には自分の机がないし、それでいつも夜遅くまで大学の図書館での勉強を強いられる。これはこれで好きなのだけれど、夜のキャンパスは危険なので、女は一人で歩くなとお達しが出ていた。故に図書館で勉強するときは、帰りの安全のためにボディーガードも兼ねて必ず誰か男子学生を誘わないといけない。これもちょっとめんどくさくなっていたのだ。
よし、引越ししよう!こうして927番地を出ることになったのである。
前述のカフェでの徒党を組んだ若造たちとのいきさつはどうなったかと言うとは、こちらはとっくに30のトウが立ってる遅まき留学生だ、理論整然のわたしの言に返す言葉もなく、それでも空威張りで、彼らは肩で風だけ はしっかり切ってさったのではある。
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