【イギリスで出版2話】イギリスで強制送還
忘れもしない、2015年、11月25日。…魔の日。
東京〜モスクワ 10時間25分。
乗り継ぎ 2時間15分。
モスクワ〜ロンドン 4時間15分。
計16時間55分。
ほぼ17時間掛けてイギリスへ辿りついた。
入国どころか行くだけで長い時間。
モスクワで無性に喉が渇いたけれど、モスクワのお金を持っていないので、クレジットカードでオレンジジュースを買って、トランジットの時間を過ごした。
モスクワからイギリスに行く飛行機は三列シートでわたしは窓際。隣の大きな男性2人のうち1人は英語が何一つわからない様子。
もう1人の男性曰く、2人はモスクワ出身で、友人同士。数日間イギリスに観光旅行するとのこと。
後から知ったけど、モスクワの人って英語がしゃべれない人も多いらしい。
Where are you from?すら通じなかった…^^;
そんなんで観光旅行大丈夫なのかな?と他人の心配をしていたわたし。
この数時間後にわたしの身に何が起こるかも知らずに…
準備万端‼︎イギリスに長期滞在に必要な○○○○も購入済みだったのに!
日本では国際的なシェアハウスに住んでいたわたし。
オランダ人のシェアメイトからのアドバイス通り、日本への帰国チケットも購入済み。
このチケットがないと観光ビザでは、入国審査にひっかかるとのこと。
しかも、預金通帳も英語で翻訳したものを持って行って完璧だった。
わたしって完璧と思いながら入国審査を並んで待っていた。
入国審査で質問攻めに会う日本人女性を発見
ワーホリが終わり、今回は、観光ビザで入国しているような様子だった。
あ〜あ。何してるんだか。
と、完全に上から見ていた‼︎
(ごめんなさーい)
いよいよ、わたしの入国の順番‼︎※会話:日本語訳
荷物チェックの部屋でわたしの名刺ケースが問題になる
その後、荷物チェックされたんだけど、どうやら名刺ケースも問題だったらしい。
「仕事をしに来たのか?」
となんども聞かれた。
名刺は、オーストラリアのワーホリの時も持って行っていた。
わたしにとって名刺は、一期一会の大切な紙。
金銭が発生するビジネスに関係なく、誰かに会えば名刺を渡すのが当たり前だと思っていた。
こんなんなら素直に婚活って言えば良かったー!と後悔。
ちなみに婚活と答えていたらビザ目的でイギリスに滞在したい外国人と思われるから尚更NGだと、後にオランダ人の友人が教えてくれた。
その後、ずっと入れてもらえず、強制送還(しかけた…)
わたしはわざわざイギリスでビザもないのに、こんな危険な目を犯して働かなくても、日本で執筆している仕事がある!と伝えて少し納得してもらえた。
当たり前だけど、絶対イギリスでは働かないと約束し、案の定イギリスでは働いていない。
※っていうか逆にワークビザを持っていないのにどうやって働けるのだろうか…後にロンドンで日本人の学生に会ったけれど、学生ビザでも就労時間が決まっていて厳しいというのに…
もちろん、イギリスで執筆して、日本の企業からお金をもらってイギリスで生活するのはOKとのこと。
むしろ、イギリスで働かなくても日本から収入源があるなら、こちらは、大歓迎みたいな感じだった。
もちろん出版活動もOK。
それがダメなら、外国の作家が、日本のワークビザを持っていないと日本語に翻訳された本が読めなくなることになる。
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