デブ、ブスといじめられ続けた私が変身した秘密 3
幼少期から褒められたことのない私の口癖
「どうせ私は」
私の中でうまくいかないことも全てはこの一言で済まされていた。
環境というのは恐ろしいものでまわりから
「ブス」
「デブ」
と言われ続けているとああ、私はそうなんだ。ブスでデブなんだと洗脳されていく。
アパレルに就職したらまた大変なことに、まわりがみんな見た目を気にしない。
アパレルって華やかだね〜♪なんてイメージは何処へやら。
デザインやらパターンやら生産管理やらはそんなに華やかではないのです。
華やかだったのはプレスの子くらい。
プレスはブランドのスタイリストさんのお相手をするのですから、毎日上司からのさりげないチェックが。
それはそれで大変だな〜と横目で見ながらチョコレートを貪る私。
あまりの忙しさに女を放棄していたように思います。(遠い目)
私にとってのターニングポイントがここでもひとつ訪れました。
セール応援に入った時、訪れた109の休憩室。
それはそれは華やかで、細ーいギャルたちが一心不乱に化粧直しをしているのです。
髪は巻くわスプレーがんがん吹くわ、ネイル直すわ。。。
衝撃。
同じ人類なのか。
同じ女なのか。
それくらい衝撃を覚えたのです。
しかし彼女たちはそれが日常。
お互いがメイクを褒めあい、ヘアスタイルを褒めあい、コーディネートを褒めあう。
美のスパイラルがそこで起こっていたのです。
そして私はまた心に決めました。
痩せよう!そして綺麗になろう!誰が褒めなくとも!
この時感じたのは、見た目がどうこうではありませんでした。
人を褒める人は美しくなる。
人をけなす人は醜くなる。
それに気づいて恐ろしくなったのです。
醜い人になってはいけないと。
みなさん、安易に人にブスとかデブとか言ってはいけません。
たとえそれが冗談であっても、口にしてはいけない。
その時は良くても必ず後で返ってきますから。
それを確信したのが同窓会でした。
私はその頃プレスも兼任するようになり、あんなに自然に口にしていたチョコレートもやめ、またしても夜抜きをはじめました。
見違えるほど痩せて、ショップのお友達を見習ってメイクもファッションも頑張ってどんどん変わり始めていた頃でした。
高校時代の同窓会にたいして友達もいなかったのに珍しく呼ばれたので行ってみたのです。
そういや好きだった彼、元気かな〜くらいのノリで。
そして行ってみて愕然。
ほとんどの女子が「誰だっけ?」レベルで変わっていたのです。
あの時可愛かった、ちょっと暗い女子を小馬鹿にしていた子は「本当に同じ学年でしたっけ?」という程おばちゃんに。
あの時面倒な役回りばっかりさせられていた、まったく目立たなかった子が可愛くなっていたのです。
見た目には心が表れる。
どんなに取り繕っても心が醜ければ見た目も醜くなるのだなあと実感してしまいました。
そして私はまったく目立たなかった子だったので、期待通り(?)みなさんに衝撃を与えたようです。
高校時代に好きだった男の子とも仲良く話せて、頑張ってよかった!とはじめて自分で自分を褒めてやりたい気分でした。
しかしまた、リバウンドすることに。。。笑
続く。
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