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16/3/22

全くモテない19歳の女の子がいきなりオーストラリアに行ってそのまま永住し、イケメンと国際結婚して、ライフコーチになった話。第九回 返事のないプロポーズ

Image by Olia Gozha

彼の休暇中には彼と一緒にクリスマスとお正月を過ごし彼の家族とも仲良くなり、私たちの関係は良好であった。

彼が帰る一週間前の事か、彼がいつものようにレストランへと連れていってくれた。


夕飯の後、いつものように海岸沿いを歩いていると、いきなり小さい箱を取り出して


イケメンボスニア人「一生幸せにするから結婚しよう」





とプロポーズされたのである。




22歳の青年である。付き合って1年ちょっと。その中の5か月間は遠距離である。あまりにもびっくりして


Nori「本当に?うそやろ?」





と返事してしまう。




イケメンボスニア人「冗談でこんなことするわけないやろ?Yes かNo か?」





そしてびっくりして言葉が出てこない私はとりあえず頷いて指輪を頂く。

(実はいまだに返事してない!)


この指輪、私が持っていた雑誌の裏に載ってあるものと同じデザインであった。


イケメンボスニア人「あれ欲しそうやったから。。でもさすがにカルティエは手が届かんわ。だからオーダーメイドでカルティエと同じデザインのものを作ってん」



22歳の青年である。ダイアモンドは小さいながらも私が気に入ったデザインをカスタムメイドしてくれた。それだけで十分だった。


彼曰く


イケメンボスニア人「付き合った年数なんて全く関係ない。もう「この人や!」と思った瞬間、もう結婚するしかないって思ってん。」




結婚したい!と思ったらすぐプロポーズするタイプである。



もちろん、結婚する!と決めたら結婚式もすぐあげたいタイプである。



おっさん女子な私も全く同じであった。早く結婚式を挙げてしまいたかった。


豪勢な結婚式ではなく、自分たちが楽しめる結婚式、そのためゲストも30人に絞った。




式も披露宴も全部一括で行えるように小さなクルーズ船を借りて、みんなで楽しんでもらえるようにと敢えて立食にし、お金がないので招待状は全て手作り。ドレスもショッピングセンターで見つけたものを一目惚れで購入。5万円のウエディングドレスである。彼はスーツを借り、結婚式のケーキも手作りにした。



カメラマンはカメラマンになりたてホヤホヤの方に激安でやってもらい、お金がかかったのはヘアメークアップくらいだろうか。




そう、結婚したければお金なんてなくたって、プランなんかしなくたって愛があれば全て可能なのだ。




こうして三カ月でパースにいながらブリズベンでの結婚式を整えることが出来た。




よく結婚式を1年も前から準備し、ドレスも何着も試着し、結婚式が近づくにつれパニックになる人もいるようだが、


私はおっさん女子である。


おっさん女子には優柔不断という言葉がないようだ。パニックどころか私は結婚式の前日自分のウエディングケーキを作っていたほどである。




こんな質素な結婚式ではあったが、旦那がせっかく作った音楽の入ったCDを忘れ、更に質素になってしまった。とは言え、誰も音楽がなかったことなんて気づかず。。。




そんなもんである。



あんまり神経質になってすべて完璧にしようと思っても、結局自己満足なのだ。


こんな質素な結婚式であったが、みんな一段となって結婚式と言うよりちょっとした集まりみたいな感じで、あっという間に時間が経ってしまいお開きとなった。



(後日友達が私たちと同じようなセッティングで結婚式をしたということはきっと彼も私たちの結婚式が好きだったという証ではないだろうか)



彼の仕事のためにブリズベンに引っ越しし、初めて二人で暮らす生活。


家族から遠く離れ二人だけの生活は思った以上に楽しかった。


私はブリズベン支店に移転したため、すぐ働くことが出来、金持ちから程遠かったが共働きであったためそれなりに余裕のある暮らしが出来た。


その頃、会社で仲良くなった同僚が



同僚サム「俺、土地への投資に興味があるねんけど、セミナー一緒にいかんか?」



と誘ってくれたのである。家を買いたい私には持って来いの話である。もちろん一つ返事でOKしセミナーに参加した。



これがまさか私の人生を変えることになるとは。。。




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