癌と生きる。。

癌てなに?

突然のがんの告知、癌って怖い病気で、死ぬかもしれないとは聞いた事がある、でも主人の様子はいつもと変わらず、元気そう。この人は病気なん? 

頭の中が混乱して、何がなんだか分からない。

とにかく癌ってどういう事か調べよう!第1期、2期、3期。。末期。。。放っておくとどんどん広がって、体の具合が悪くなり、最後は死に向かう病気。。どんどん痩せていくらしい。

ど〜すれば良いの!? 頭の中は困惑状態。前立腺癌。。

医者の方から癌がどのくらい広がっているか、結果がでたので診察に来てくれと電話があり、気の重い状態で、病院へ向かった。ほとんど私達の間で会話はなかった。何を言われるか怖かったのもあり二人共とても緊張をしていたのを覚えている。

結果は、前立腺のほとんどに癌が広がっていた。

選択肢は、前立腺をとってしまうか、放射線で癌を消滅させるか。

でも,放射線で100%全ての癌が消滅するとは限らないといわれ、手術をして取っても、もうすでに外に癌が飛び出て広がっている恐れもあると言われ、よく考えてくるようにと、手術の説明と、放射線治療の説明を受けた。

また調べた。人にも聞いたけれど、癌になった人を知っている友達がいない。誰もどの選択が正しいのか分からない。そして,そんな重要な事,誰もこっちの選択が良いいんじゃない?なんて言わない。

答えは無い。

ただ私は,リフレクソロジーを通して,ヒーリングについての勉強を始めていたので、すでに生まれた時からあるもの、授かっているものを、切ったり取ったりするのは,とても良くない事だと信じ始めていた。だから、もうちょっと考えよう。リフレクソロジーと自然療法で,癌が無くなるかもしれないから、そうしてみようか?と主人に提案をしたが、そんな事で癌が無くなるはずはないと、かたくなに信じていた主人には、その声は届かなかった。というか、主人自身もとても怖かったのだと思う。刻一刻と体をむしばんでいく癌に。

そんな時に読んでいた本の中に、摘出する方が,5年は長く生きられると書いてあった。

私は、放射線みたいなきついものを当てるよりも、前立腺自体を摘出する方がよっぽど体にいいのだと、信じ込んでしまっていた。それがどんなに後になって主人を苦しめるかも分からずに。。

主人も同意し、摘出手術を受ける事に決定。



手術は大成功に終わったものの、尿が漏れるという、凄く大きな問題が残ってしまい、それが主人にとって,最大のストレスに繋がったのです。

ストレスって本当に怖い。ストレスがたまると体の免疫力が落ちて,風邪等を引きやすいというのは、よく知られていますが、ストレスが、体の中で、ケミカル(化学物質)を発生させ、それが免疫力の低下、そして別の病気を引き起こしたり、もちろん癌を作りやすい体質になる。ってことは、、、

摘出手術は良くなかったんだ!もう遅い。。。

それじゃあなんとかしなきゃと思い、食事療法を始めました。グルテンフリー、デイリーフリー(乳製品断ち)フレッシュジュースを毎日作って飲ませました。お酒ももちろんやめて。。

でも今思えば、楽しみが無かったんだなと。甘いものは、癌が大好きだから、もちろんケーキやクッキーは食べない。癌は酸性の体、そして糖分が大好きで、それらの環境の中ではぐんぐん大きく広がっていくので、甘いものは禁止と決めていたけど。。

7年癌と生きた後、主人は他界しました。

残されたのは私、まだまだ英語がうまく話せない日本人。娘14歳。息子9歳。

ただただ泣いてるだけじゃだめ。子供がいるからしっかりしなきゃ!私が頑張らねば!この言葉を常に念頭に置いて、シングルマザーの海外生活が始まりました。

立ち止まってたって、なんにも始まらない。泣いても一日。笑っても一日なら元気を出した方が良い。



著者のGayford Kyokoさんに人生相談を申込む

著者のGayford Kyokoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。