【超短編】お葬式初級者必読。「慣れないお葬式」
その日が、人生、2回目のお葬式だった。職場の方の親がなくなった為、社員、アルバイト全員で参加することになった。人生2回目のお葬式という事もあり、僕は前日から、喪服、香典などの用意をした。又、髪の毛も伸びてだらしない為、用意後に美容室へも行きました。「これで準備は万全だな。あっでもお焼香のやり方ってどうやるんだっけ?」僕はお焼香の作法について記憶がなかった。そこで家にいた母に「お焼香ってどうやるんだっけ?」と尋ねた。すると母は、「前に参列してる人のやり方をちゃんと見てればすぐ分かるから大丈夫。安心しなよ。」と答えた。僕は「そっか前の人のやり方を見てればいいんだ。」と納得した。翌朝、用意していた喪服に着替え、香典も忘れずに持ち、葬儀場へむかった。到着すると、お焼香はすでに始まっていた。規模が大きい葬儀だった。きっと故人は知り合い、親戚が多いのだろうと感じた。受付に香典を渡し、お焼香に参列。とにかく列が長い15~20人は並んでる。僕は「これなら、ゆっくり前の人のお焼香の様子が見られる。」と安心した。母に言われた通り、お焼香の様子を真剣に見ていた。「器の中から掴んで、額へやり、器へ戻す。」これを3回。僕は自分の順番が来るまで、頭の中で何度もシミュレーションをした。「掴む…。額へ…。器へ戻す。掴む…。額へ…。器へ戻す。掴む…。額へ…。器へ戻す。」失敗したくないので、ずっとシミュレーションしていた。そして僕の番がきた。まず、器の中に手を伸ばした。「熱っ!…。?」熱すぎて肩が震えた。僕は心の中で「えっ熱すぎ!よくこんなに熱いのみんな持てるな。でも葬儀中だし、落ち着いてやらないと。失礼だ、ヨシッ!」熱すぎた為、一瞬取り乱したが、一度スーツをつまんで指を休ませ、落ち着いてから、又、お焼香を始めた。「掴む→熱っ!→肩が震える→額へ→器へ戻す。掴む→熱っ!→肩が震える→額へ→器へ戻す。掴む→熱っ!→肩が震える→額へ→器へ戻す。」僕は終止、顔は冷静だった。しかし肩は大きく震えていた。指先も痛い。皆さんはもうお分かりでしょう。僕はお焼香の際に、木片ではなく、炭を掴んでいたのです。今でもお葬式の際は当時の事を思い出してニヤニヤが止まりません。僕はお葬式が苦手になりました。皆さんも十分に気をつけて下さいね。
✳作り話ではありません。実体験です。
終わりに
自分が体験した、ちょっと笑える小話を皆さんにもお届けしたいと思い書きました。
(笑えないかな?あくまでも暇つぶしに読んでね。)
僕がストーリーズに投稿を開始するきっかけになったのは、別に書きたい事、伝えたい事があったからなんです。下記のタイトル読んで気になった方、時間があればぜひ読んで下さい。そして、何か感じて頂ければ僕はうれしいです。(コメント頂ければ返信致しますよ。気軽にヨロシクお願いします。)
下手くそな文章ではありますが、よろしくお願いします。
タイトル
「まともに生きているのに、報われず悩んでいる方に、伝えたいこと」
五十嵐 将也
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