落ち葉を見て「死」を悟ることで、死の問題が解決した話 第2回

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 首にあてた手が、硬いものにふれました。ゴムのような感触に思いあたる節はなく「しこり」とひらめくと、すぐに「わるいもの」という連想が頭をよぎりました。しかし、すでに遅い時間でしたので、その夜は大きな不安のなかで過ごしました。

次の日、上司の承諾をえて病院に行くと、朝一番にもかかわらず混雑していました。ひと通りの検査を済ませて、待合室に戻る頃には正午を過ぎていました。人気の少なくなった廊下に一人でいると、不安ばかりが大きくなりました。診察室から名前が呼ばれて、簡単な触診が終えると、医師からそれが悪いものであることが告げられました。

会計をすませて外にでると、海のみえる公園で景色をながめました。鳥の群れが遠くを飛んでいきました。海岸沿いの柵まで歩いて、強風にあおられながら下をのぞきこみました。潮のはやさに吸いこまれそうになりました。



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落ち葉を見て「死」を悟ることで、死の問題が解決した話 第3回

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