落ち葉を見て「死」を悟ることで、死の問題が解決した話 第5回

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孤独


 死について考えていると、あるとき、この問題は考えても分からないということが分かりました。それに気づいたとき「この数ヶ月、一体何をしていたのだろう」と思いました。

答えに近づいているという手ごたえがなくても、考えることが唯一の前進だと思っていたのに、実は一歩も前に進めていなかったのです。もう、何がなんだか分からなくなってしまいました。しかも、この先どこに向かって進めばいいのか、検討がつかないのです。

 ふと我に返り、あたりを見渡すと誰もいない場所で一人きりになっていました。さきほどまでは人の姿が見えていたのに。今の今まで誰かと一緒にいたはずなのに。

 死を考えることは、本来が孤独な作業です。しかし、来る日も来る日も自分だけと対話をしていると、ときには誰かと話をしてみたくなるのです。しかし、そうすることで傷つきたくはありません。人間関係を壊したくもありません。その思いを胸に、今日も自分を相手に話をするのです。


●コメント

この切実な問題にどう切り込むかがサブテーマです。

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落ち葉を見て「死」を悟ることで、死の問題が解決した話 第6回

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