「また明日!」を言わなくなった… 【其の四・啓示】

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【神の啓示か?】

「賃貸で住むにしても敷金・礼金はかかるし、契約内容によっては更新料もかかってくる」

「賃貸だと色々自分たちの好きなように部屋をいじれない」

「賃貸はただただ毎月賃料を支払い続けるだけで、どうやっても自分たちのものにはならない」

当たり前のことと言われてしまえばそれまでなのですが、そういう考えが頭のなかに降って湧いてきたのです。

賃貸ではなく、自分たちの住まいを購入してしまう手もひょっとしたらアリなのではないか?

もしくは賃貸と購入の二通りで考えたほうが選択肢が広がるのではないか?

そこで、同じ不動産会社で販売物件担当の男性に相談を持ちかけてみました。


この営業マンの方が運よく優秀な方だったんです。

今は別店舗で支店長にまで上り詰めているようですので、その力量もよくわかるというものです。

もし購入するにしても一戸建ては全く考えていなかったマンション育ちの自分。

マンションを5~6件巡り巡ったでしょうか。

すぐに買うことは決断することもないと思い気楽に見て回っていたのですが、最後に見学させてもらった物件はまだお住まいになっている方がいる生活感が漂う空間でした。

お住いの方から直接話を聞くことができるというのはなかなか新鮮なものでした。

それと住まいに息づかいがあるというのも非常に心をくすぐられました。

営業マンはちゃんとその辺を考えて物件巡りのルートを画策していたのだなと…。

今思えば簡単に理解できる営業手法ですが、それでも騙されたという感覚は全くありませんでした。

それだけ魅力を感じる物件だったのです。

「ここに決めちゃおうかなぁ…」

「いいかもしれないね♪」

気が付くと二人揃って何となくそんな結論に達していました。

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