「また明日!」を言わなくなった… 【其の五・購入】

前編: 「また明日!」を言わなくなった… 【其の四・啓示】
後編: 「また明日!」を言わなくなった… 【其の六・契約】

【人生で一番高いモノを購入!】


(清水の舞台から飛び降りる気分というのはこういうことなのか…)

そう呟かざるを得ない心境でした。


「家を買うということは人生で一番高いもの」


一般的によく言われていることです。


購入を決めようとしたマンションは完全なる中古物件ということになりますが、その当時で丁度築10年。


しかしながらマンションの外観も手入れが行き届いており、中古とは呼べないぐらいの新しさに見えました。


不動産屋に確認をしたわけではないのでこれは推測の話でしかありませんが、マンションが建てられた時期はまだバブルが崩壊する直前のことです。


となると、我々が確認した売値は新築時の半分…とまでは言わないまでも3分の2ぐらいだったのではと。


もちろん金額だけで全てを決めたわけではなく、お住まいの方が一度リフォームをされていたこともポイントになりました。


元々4畳ほどの洋室と6畳の和室に分かれていた仕切りをぶち抜いて一つの部屋にし、壁一面に巨大なクローゼットを作っていました。


これが一番の決め手だったのです。



「おい!収納家具を一切買う必要がないぞ…これは!」


「だよね!!ラッキー!!」




出来る限りタンスのような収納家具は置きたくなかったんです。


実家にいた頃、こういった家具に部屋を占領されていたことをかなり勿体無く感じていましたので。


さらに、ぶち抜いた部屋と背中合わせのリビングにも立派な収納スペースが作られており、これだけでも付加価値が相当あるなぁと感じたものです。


もう迷いは一切なくなったマイホーム購入。


実家ぐらしで遊興費を散財していた二人でしたが、それでも二人合わせれば頭金ぐらいにはなる貯金はありました。


いよいよ人生最初で最後かもしれない「不動産売買契約」に突入することになったわけですが、ここからは今まで見たことも聞いたこともないような言葉や書類が飛び交う日々が始まっていくことになります。


何事も経験と勉強。


そう思うことにしました。


イラスト/ ©2016 つばめとさくら

続きのストーリーはこちら!

「また明日!」を言わなくなった… 【其の六・契約】

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