「また明日!」を言わなくなった… 【其の六・契約】
【どんだけ書類が!?】
マイホームの購入はレジでお金を払って商品をもらうというのとはわけが違います。
契約時に交わした各種書類は現在もしっかり手元に残してありますが、主なものだけでも
・不動産契約証書
・一般媒介契約書
・登記済権利証
・抵当権設定契約証書
・金銭貸借契約証書
・個人ローン申込書兼保証委託申込書
などなど、今見返してみると「これなんだっけ?」というものばかりです。
ほんの触り程度に宅建の勉強をしたことがあるのですが、何の役にも立ちませんでした…
とにかくこうした契約書類を作成するために、実印を作って役所で印鑑証明書を作成したり、戸籍謄本を取り寄せたりと、不動産仲介担当者の説明に従い事務作業にひたすら追われたのをよく覚えています。
各種書類を見ていただければお分かりの通り、キャッシュで購入できるような身分ではありませんので住宅ローンが必須になるわけですが、これについては返済計画書なるものを作成しました。
今その計画書を見なおしてみると、購入価格以外にどれだけの経費がかかっていたかよくわかります。
・仲介手数料
・保証料
・火災保険
・登記費用
まだその他にもありますが、こういったものを考えると消費税増税前に大きな買い物はするべきだということがよくわかってきます。
一方で幸いだったのは、この時期に住宅ローン控除制度が登場し始めていたことでしょうか。
初回のみ税務署で手続きをすれば、後は毎年の年末調整時に書類を添付するだけで済みましたので。
ただ、ここで一つ大きなミスを犯したなぁと後々気づいたことがあります。
住宅ローンの借り入れは全て私一人の名義で行なったのですが、物件の所有に関しては妻と共有名義にしたため、借入金全体に対して住宅ローン控除ができず、私の持ち分に比例する借り入れ分しか控除ができなかったのです。
こういった点をもう少し詳しく調べておけば、もっと還付されていたのになぁと…
まぁそんなことを呟いても後の祭りです。
とにもかくにも全ての契約を無事に終えて入居できるようになるまでは約3ヶ月かかりました。
これは何かトラブルがあったわけではなく、売り主である前の居住者の方が引越をされるタイミングがその時期だったというだけのことです。
やがて全ての荷物がなくなった部屋を見に行く日が訪れました。
(荷物のない家ってこんなに広いものなんだな…それにしても寂しい…)
「自分たちがこれから生活をしていく所」に対する第一印象はそんな感じだったように記憶しています。
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