親に捨てられた子供はどうなるの?8話

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前編: 親に捨てられた子供はどうなるの?7話
後編: 親に捨てられた子供はどうなるの?9話


中学生のとある日、一本の電話が入りました。

継母が電話をとります。

いつもの甲高い声で。

父宛の電話でした。

「家賃を滞納されております。」

継母は詳細な住所などを聞き、そこまで乗り込んだそうだ。

そう、父は女を住まわせていたのです。

元々、家賃なんて持ち家には関係ありませんのですぐにおかしいと把握できます。

それはもう壮絶な修羅場だったことでしょう。

どんな話をしたのかどうなったかはまた後ほどわかってくるんです。

さそんなこともあり、継母は私たちにさらに辛く当たります。

けれど、そこは反抗期を迎えた私にとって最高の攻撃の場でもあったのです。

理不尽な暴力に耐え忍んだ日々。

覆される日が来るとは思ってもなかったのでしょうか。

このころ、祖父が脳梗塞で倒れ、長期入院をしており、祖母は看病で病院に寝泊まり。

長期休暇の楽しみでもあった祖母の家に泊まりに行くことができなくなったのです。

夏休みに入って、少しはのんびりしたい。誰もが経験あることだと思います。

しかし、朝9時に叩き起こされました。

継母「いつまで寝てるんだ」

仕方なく起き上がり、着替えようとした時、また暴力。

もう意味わからんし。

うぜぇ。何かが切れる音。こんな家いなくてもよくね?

そう、家を出る決心がつきました。

着替えもしていないまま、家を出ます。

外に出ると祖父母の家から預かっていた犬が鎖を外され庭を爽快に歩いていました。

ばばあが離したんだ。

状況だけで判断出来たとは我ながら感心しましたけどね。

一緒に行こうか。

犬を連れて壮大な家出です。

暑い夏の最中に、今は不在な祖父母の家を目指して歩き始めました。

目的地まで徒歩にすると3時間くらいです。

最初は犬も大喜び。首輪の付け根を持ってテクテク歩きました。

1時間経ち、ちょっと腰がしんどいかも。

なにか鎖になるもの落ちてないかな?

途中で梱包用の紐を拾いました。

鎖代わりにちょうど良いかも。

喉も渇いたし、頑張って歩こう。朝9時過ぎからテクテク。

パジャマでひたすらテクテク。

目的地に着くころにはお昼です。さすがにパジャマで犬も連れて歩いてる。

今思えばよく通報されなかったなと。

目的地の祖父母家に着くと問題がありました。

そう、祖父母は留守なので鍵がないのです。

みんなの読んで良かった!