親に捨てられた子供はどうなるの?9話
継母が荷物をまとめて家を出て行きました。
なんだかほっとしました。もう暴力を振るわれないんだ。
その日のうちに父親は宗教の仏壇をめった切りに。
私たち姉妹も足で踏んだり叩き壊したり。
バチ当たり?神も仏も信じてませんので大丈夫です。
継母が家を出ましたが、ここは継母の土地。
この先一波乱も二波乱もあるんです。
継母がいなくなった翌日、父親の愛人(仮名:ちほちゃん)が家に来ました。
私たちとの年の差はなんと8歳。
若すぎる。
しかも出会いは祖父の病院の看護師さん。
子供達が心配だから。と。表向きの言い訳。
私と妹は会話もすんなりでしたが姉はやはり抵抗があったようでひたすら無言でした。
翌日からは私が台所に立ちました。
学校が終わってから自転車でスーパーまで買い物。
姉は極度の人見知り。というより対人恐怖症。
1人では外にも出られない性格でした。
妹は天真爛漫。
なので自然と私が母親をやるということに。
父親からは
「苦労させるが頑張ってほしい」と頭を下げられました。
愛人は姉の空気をよみ、すぐさま退散。
やはり3人の子持ちとなると難しかったと思います。
そして、1週間ほどしたある日、継母が付添人を連れて帰宅。
離婚に向けての話し合いに来たようです。
結局、離婚は裁判に。長い間離婚まで時間がかかりました。
継母の親の土地に家を建て、継母の親が死んだときに父親は自分の名義に勝手に変更していたこと。
父親に愛人がいたこと。など不利になり、手切れ金を出すことになったようです。
そして、私が高校生になるころ、姉は男と駆け落ち。
妹は地元の悪い仲間達とつるむようになり、家に帰って来なくなりました。
父親と2人の生活。
父親も私に気を遣い、どこかへ出かけようか?
と。友達を誘って来ていいから。と。
そう言われ、友達を誘ったことが思いもよらないことになるんです。
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