【社会人編⑥】あなたは、新人のうちにしかできない成功体験をちゃんと積んだか? 前編

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劣等生が、塾を変えた


実力別クラス編成をしていたうちの塾は、

上位クラスの生徒たちが

塾の雰囲気を作っているところがありました。


私の担当する基礎クラスは、

私とともに生徒たちがクラスを作っている状況。

教務室にいる私とのコミュニケーションが

頻繁にありました。

担当生の76人は、旗艦校全体の約5分の1。

これだけのボリューム感にはパワーがある。


普段は小さくなってしまいがちな基礎クラス。

でも、校舎全体が一気に元気になったのが、

新人の私の目でもわかりました。


劣等生軍団で奇跡を起こしてやる


入社してまもなく1年。

私は、冬期講習で、

新しい取り組みをすることにしました。


私の勤めていた塾では、

講習明けに基礎力確認テストがあります。


英語の出題内容は、

英単語・英熟語・英語構文の3分野から。


このテストへの取り組み指導を

強化することにしました。


覚えればできるテストではあるのですが、

勉強習慣がちゃんと身についていない高校生が、

自主的に大量の丸暗記をするなんてのは

かなり厳しい注文で…。


恥ずかしながら、

夏期講習は全く余裕無くてほとんど指導できず、

平均点は200点満点中の40点くらいでした…。


今回は、テストの目標点を

上位者掲示のされる180点に設定。

点数よりも「上位者掲示」が一番の狙いでした。


そんな発表をすると、どのクラスでも

「安達さん、頭おかしくなった?」という反応。


先輩社員からも、

「そんな目標設定したお前がおかしい」と…。。



誰も目指したことのない領域を目指す


要は覚えさえすればできるテストです。


実力テストでは上位者掲示なんて夢のまた夢でも、

この基礎テストなら、

頑張れば、夢でもなんでもないんです。


勉強で褒められたことも

達成経験もほとんどない彼らには、

上位者掲示は、絶対に自信になる。


3学期の間中、

みんなが通る通路に

自分の名前が貼りだされるのです。


塾に行くたびに、

自分の名前を見つけられるのです。


全方位からさんざんバカにされましたが、

やればできる、できないのはやり方が悪いだけだ、

という確信は、まったく揺らぎませんでした。


冬期講習の授業の合間を縫って、

しつこくしつこくしつこくしつこく(笑)、

かかわり続けました。


そんな私を見て、

若手の先輩が

かつて作ったという基礎力テスト対策用プリントを

わけてくれました。


私自身も1日でテスト範囲を頭にぶち込み、

生徒たちにプリントに取り組むように促し、

私自らが採点しました。


いつしか常に採点待ちの列で教務室は常に賑わい、

いつしか上位クラスの生徒たちも焦り出しました(笑)


そんな中、

ある高2の女子生徒がぼそっと、言いました。

「先生、私、ちゃんと満点取れるかな…」


いつの間にか、生徒たちは、

私の宣言した目標を超えたところを

目指していました。




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