【社会人編⑥】あなたは、新人のうちにしかできない成功体験をちゃんと積んだか? 後編
誰も見たことのない景色が、目の前に
そして迎えたテスト前日。
「安達さん、満点出すって言ってましたけど、
大丈夫ですか?」と
共同経営者のひとりに声をかけられました。
そう、実は私、
先輩たちに無理宣告されたのが悔しくて、
会議の場で大風呂敷広げちゃったんです。。
でも、担当生の仕上がりもとても良かったし、
何より本人たちが
本気で満点を狙って準備をしてきました。
「もちろん大丈夫ですよ」と即答。
高2で2人、高1で5人くらいは出せそうです」
ちなみに私の担当クラスレベルで満点なんて
塾創立以来、一度もありません。
絶対無理だと苦笑いしながらも、
最後まで私の好きにやらせてくれた
共同経営者ふたりには感謝しています。
結果は…
高1で平均180-190点、高2で平均160点。
満点も高1で4人、高2で2人。
198点や196点も続出し、
ものすごい数の上位者掲示が出ました。
結果、貼り替えでは済まなく、
掲示物全体やり直し(笑)
新人講師だけが持つ最強の武器
これ、今思うと、
新人講師にめちゃくちゃ有利な指導でした。
新人の経験値の少なさ、先の見通しのきかなさ。
なんにもわからないということは、
なんにも縛られないということ。
私達が日頃縛られがちな、
経験と相場観から自由ってほんと強い。
2年目以降は、
1年目に挙げた成果と同じような数字を
かなり短い時間と労力で出すことが
出来るようになりました。
生徒と会えば、ちょっと話せば、
先が見通せるようになり、
「適切な」指導ができるようになった。
でも、でも、あの爆発的推進力は、なかった。
「やればできる」ということを
経験上知ってはいたけれど、
「この子は厳しいんじゃないかな」と
わかってしまう。
「どんな状況でも、
目の前の現実は私が作り出すんだ!」
というパワーは、
経験を重ねるに従って目減りしていったのは、
隠すことの出来ない事実です。
そして、このことに気づいたのは、
がむしゃらに走り続けた戦場から
一歩距離を置いた時…。
なので、今は現役講師のあざらしくんと
この思いを共有しています。
「ビリギャル」は実はよくある話
「ビリギャル」は原作も映画も話題になったけど、
私達予備校業界では、
あれくらいのドラマは毎年起きている、
言い方は悪いけど、ふつうのことです。
特に高3生の冬休みの大化け具合は、
講師をやっていれば誰もが経験することで。
「現役は最後(=試験日)まで伸びる」
というのは受験業界の常識です。
※経験上浪人生にも言えると思いますが、
現役の方が伸び率が高いのは事実。
ものごとがうまくいかないのは、
環境や事情のせいじゃなくて、
「うまくいかないかもしれない」という恐れ。
知識も経験もないから恐れもない新人時代は、
ある意味最強だと、私は思うんです。
だから、最強であるうちにやるべきことは、
お勉強でも遠慮でもなく、
突破しきった成功体験を積むこと。
私はもう新人じゃないけど、
突破しきった成功経験が積める先輩でありたい。
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