【社会人編⑧】女性を活かせる会社作りの裏にある女の戦い

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女性の生き方の現実


女性の社会進出がめざましい昨今ですが、

生き方を自由に選べる、と

心から思えている女性は

そう多くはないのではないでしょうか。


私達昭和世代(私は54年生まれ)が子供の頃は、

まだまだ女の子の将来の夢は

「お嫁さん」「お花屋さん」「ケーキ屋さん」。

間違っても「営業本部長」ではなかったわけで。


私の場合は、

母が一生懸命働いているのをずっと見てきたので、

結婚や出産よりも、

仕事の方がよっぽどリアリティのあるものでした。


実際、予備校講師時代は、

女性であることが有利になることはあっても、

不利なることはなかったので、


「結婚しても働きつづける」というのは、

私にとってはもう当たり前のことでした。


冷静に考えれば、私の同級生は、

大学(短大)卒業とともにすぐ結婚・出産し、

専業主婦の人も少なくないのですが


専業主婦=「夫に養ってもらっている」という

捉え方をしていたので(笑)

肯定的に考えることが出来ませんでした。


ところが、私の同僚の女子社員は

「働き続けるのが当たり前の人生」という

職業観ではありませんでした。


当時はこのことに

納得いかない思いを抱えていました。


たまたまその時の同僚は、

多くが親に依存している人たちで、

いい年して自立していないのが許せなくて。


当時の同僚は私のことを

相当目障りに思っていたようで(笑)

養ってもらうために結婚したのを契機に

退職していきました。


※「養ってもらうために結婚する」と
本人が言っていたのでこの表現にしています。


周囲からは特に怒られはしませんでしたが、

「陽子ちゃんが辞めさせた」と

思われていると思います(笑)



女性を活かせる会社作り


養ってもらう生き方には共感できないけれど、

同僚の退職は、それはそれでショックでした。


結婚したら、今までと全く同じように働けなくて

多少の制限があったり

やり方を工夫する必要があるかもしれない。


でも、今まで一緒に働いてきた人から

「仕事を続けたい」という思いが

結婚を契機になくなった、というのは、

私を結構傷つけました。


のちに、この経験が、

採用活動にも活きていくことになります。


同じ女性、しかも面接はふたりきりだという

特権を活かして、


採用面接時に、

将来のライフプランについて話すようにしました。


結婚・出産を経験しながらも

働き続けられる会社にしたかったし、


何より、結婚しても働き続けたいという

思いを持った人に入社して欲しかった。


うちは仕事柄、

それなりに拘束時間が長いので、

男性はともかく、

女性は結婚相手から選ばないと

この仕事は続けられない。


うちの親の世代は、

「女の子が働く=結婚までの腰掛け」

という公式が根強く、


実際に育ててきた子に

結婚を理由にサクッと退職された経験もあります。


でも、だからと言って

男性だけ採用っていうのも現実的には無理で…


まずは採用から、

文化を作っていくことにしたのです。


採用に関してはいろいろあるので、また次回に…。




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