【おしゃべりな胎児⑤ 〜ママがやりたいこと、胎児がやりたいこと〜】子宮と胎児が教えてくれたちょっぴり不思議でおもしろい妊娠と出産のおはなし
◆第五話◆ ~胎児がやりたいこと、ママがやりたいこと~
妊娠8週~10週ごろのペルたん(胎児)はなんだか女子高生!?のような
楽観的なような
根拠はないのにどこか強引で納得させてしまうかのような
そんな感じのキャラでした。
(私にはそう感じられていました。)
でもそんなペルたんとおしゃべりしていくうちに
ついつい「こうしなきゃいけない」と頑張りすぎてしまう私の心がだんだんとほぐれて軽くなっていくのを感じていました。
どうなるか怖いけれど、ペルたんの言うことを優先させて仕事の量を減らし、罪悪感からの家事は一切やらないと宣言し、安定期前の変化するカラダを休ませることで、ずっと続いていた気持ち悪さはグンっとなくなっていったのです。
-カラダに出てくる症状はやっぱり胎児からのメッセージなのかもしれない-
この頃のペルたんは私が頭では考えてもいないようなことをさらりと言ってのける。
そしてとにかく主張が激しい。
コレと言ったらコレ。嫌と言ったら嫌。
最初はてっきり「ペルたん」という人格自体がそういう性格なのかと思っていたんです。
そんな頃、新しいお仕事の話が舞い込んできました。
これまでお仕事でやってきたことを1冊の本にしないか。という出版のお話でした。
私にとっては以前からやってみたかったことでもあり、とっても嬉しいオファーです。
ですがこの時はまだ安定期前の11週~12週ごろ。
悪阻は軽くなったものの身体はまだダルさがあるような状態でした。
・・・でも、妊娠中にそんな余裕あるかなぁ?
まだ妊娠初期のしんどい時。
初めての妊娠だったからこそ、この先どうなるかもよく分からず、妊娠中に今までとは違う時間を取ってそんなことできるのか?という不安もありました。
迷いました。
執筆ってのもやったことがないし、
今じゃないってことなのかなぁ。とか。。
ちょっと弱気になる私。
ペルたんだってそれまで「何もしないで!」って言ってたんだから、やめておいたほうがいいのかも・・・
ママはやりたいんでしょ?
ぉお!?なんだか寛容なお言葉!!
今までの「自分一番」ペルたんとは違うじゃないか!!!
でもペルたん、ペルたんのこともちゃんと大事にしたいんだよ?
最近のママはちゃんとペルたんとママのカラダを大事にしてくれてるしね。
だってママがそうしたいなぁって思ってたから。
だからペルたんがそうさせてあげるんだよ。
ペルたんが出版の話を引き寄せてくれたってこと!?
でも時間のこととか、お金のこととか、まだ心配なこともあるんだよね・・・
ママがやりたいならやったらいいよ。
この時のペルたんにはすごく大人な余裕を感じました。
本当にペルたんが出版の話を引き寄せてくれたのかどうかは知る由もありませんが、
いま振り返ってみると
ペルたんの言うとおり仕事量を減らした結果、余裕のある時間ができ、さらには別の新しい企画のお話も頂いたりして
今までよりも少ない実働時間でそれまでと同じか、それ以上の収入が得られるようになっていました。
そのおかげで無事に出版の話を進めることができたと言っても過言ではありません。
まさにペルたんの言葉通り「ママがやりたいことができるように、ペルたんがしてくれた」ように感じたのです。
その他にもこの時期のペルたんはとにかく私のやりたいことを尊重してくれるようになっていました。
例えば1日外出で遊んだ日。
ペルたん疲れてるよね?帰った方がいいかな?
みんなとおしゃべりしたいんでしょ?
だったら行けばいいよ。
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