人生を変えた東京でのはじめてのシェアハウス
この記事は、自分のシェアハウス体験について語るものですが、その前にまず最初に聞きたいことがあります。
「みなさんにとって、住まいの重要度はどれくらいですか?」
インテリアにこだわりたい!DIYしたい!
日当たりがいい家がせめていいなあ。
仕事で忙しいから寝るだけでいいや。
いろいろあると思いますが、初めて住まいを選んだ時、僕には全くといっていいほど、住まいに求める条件がありませんでした。
そんな中自分が選んだのは、不動産会社に3件ほど連れていかれて、その選択肢の中で選んだアパート。
車で案内されて「ほら、近いですよ」とか言われて、信じて選んだが、
自転車で通うと大学まで15分弱。他の学生に比べて絶望的に、遠い。
そんなこと不満を少し言いながらも、住まいにほとんど期待を抱かずに4年間住んだ。
東京に移動するタイミングで、なぜかふと「シェアハウスに住みたい」と強く思うようになった。
特に理由はなく、なんとなく華やかそうみたいな単なる憧れだった。
そんなタイミングで、facebookのタイムライン上にこんな広告が流れてきた。
見て率直に「最高に楽しいって書いてあるし、ここしかない」という気持ちになった。
ただネックなのは、入居条件に「住人に知り合いがいること」と書いてありました。
知り合いがいない!どうしよう!と思っていたときに、参加したインターンで話した人事が、偶然住人とつながっていて紹介してもらうことができました。紹介してくださった人事の方は間違いなく人生の恩人です。ありがとうございます。
そんなこんなで住むことになったシェアハウス、「白黒つけないシェアハウス上野パンタタワー」
1年も住んでれば、いろんなことが起こりまくった。
どれも1人で住んでたら味わえないこと。
お風呂が壊れて修理、なおるまでみんなで銭湯
電気のブレーカーが老朽化してぶっこわれて停電
洗濯機が壊れry
住人が主催してるイベントに参加したり
男性は個室がないため、某政治家の秘書と東大生に挟まれながら、川の字に布団をひくことになったり
深夜で他の住人が麻雀してる音を聴きながら眠りについたり
年齢7つ下の中卒が「まっついいいいいい」とか叫んできて、連日襲われたりした。
住人で日帰りで草津旅行の予定が、みんな楽しくなって全員スケジュール調整して1泊したりした。
一緒に住んでた住人がいきなりアフリカで働くということで、突然いなくなったりもした。
他の住人が新聞一面載ったり、ネットでバズったりしてるのを近く距離で見て一緒に喜んだり、全く知らないうちに自分が記事に載ってたりもした。(これは本当に驚いた、、)
スクリーンとスピーカーがあるから、大画面でスプラトゥーンもしたり、カラオケもできる。
住人同士が結婚し、その結婚式の動画を2人と一緒に見たときは、なんとも言えない不思議な感覚になった。
自分の友人が泊まりにきて、その友人が他の住人と勝手に仲良くなっていくのも嬉しかった。
たくさん、怒られたりもした。
他の住人のスペースまで荷物を侵食させたり、
就活をちゃんとやってるふりしてやってたなかったり、
でも、そこには相手の愛があった。
最初から順調だったわけでは決してなかった。
周りはネット界隈で超活躍してる人ばかりだったり最初は会話もまったくついていけなかった。
自分なんて単にちょっと学歴だけすごいだけでなんの実力もなかった人なのだからそれはそうだ。
勇んでシェアハウス入ったものの、一緒にいると自分も何もできないのがどんどんバレていくので、一緒に住んでるのに、朝早く家を出たり夜遅くまで帰らなかったりして、一緒にいる時間を意図的に減らしていた。
1度は、住み始めて2か月で退去も考えた。でも、他の住人が呼び止めてくれたり、「何もできないと思ってたけど、たしかに毎週のゴミ捨てくらいだったらできるな」ってことに気づいて、それをまずは愚直にやることでで周りの見る目も少し変わっていき、メンバーの入れ替わって少しずつではあるが打ち解けられるようになってきた。
住んでいて、自分の中でとても印象に残ってる言葉。
「人生が増えた」
この言葉は「家に帰っても楽しいことがある」という言葉で使われていたと記憶しているが、自分の中ではもう一つの解釈がある。それは「他の住人の嬉しいニュースも自分のことのように喜べる、という意味で人生が増えた」ということ。
あと、シェアハウスのコンセプトは大事だなあと感じました。
※80歳になった時に思い出して「最高の2年だった!」と言えるシェアハウスにする。というコンセプトがありました。
今年の4月にシェアハウスは解散しましたが、今でもあの楽しかったときのことを思い出すことがあります。そしてあの時のメンバーとのつながりは引き続き残ってます。
さらに、人生おもしろいなあと思うのは、前まで住まいに何のこだわりも持ってなかった自分が、最上の「住まい」を提供することをミッションとする会社で働いていること。
改めて、シェアハウス解散して、自分は住まいに何を求めるのか。
やっぱり、「人と人のつながり」かなあ。
あとは、お風呂の浴槽が、大きいことかなあ。
これからも、より良い住まいの形に公私ともにこだわって実験していきます。
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