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16/5/11

【おしゃべりな胎児⑨ 〜ママのことが知りたいの〜】子宮と胎児が教えてくれたちょっぴり不思議でおもしろい妊娠と出産のおはなし

Image by Olia Gozha


◆第九話◆ 〜ママのことが知りたいの~




妊娠中期に入りだんだんと胎動が激しくなってくると

おしゃべりな胎児ペルたんからのメッセージは、お腹の中の動きからもリアルに感じるようになってきました。




その頃のペルたんは


寝る

起きる

ズンドコ動く



基本この繰り返し。




胎児とのおしゃべりはある意味、胎児から発せられている「氣」を感じ取っているとでもいう感じでしょうか。



受胎してから生まれてくるまでのそれは

なんというかまるで「神」から「人」に近づいていく過程のようで。


実際にお腹の中で動いている肉体を体感すると、だんだんとより人間っぽい気配になっていくのを感じていました。





話は変わって、私と夫はともに整体関係のお仕事をしており

時々コラボして一緒にお話会やワークショップを開いたりしています。


妊娠6ヶ月頃、久々に夫婦でのココロとカラダに関するお話会を開催したある日のこと。

疲れて早く寝たい私とは裏腹に、お腹の中で妙に動きの激しいペルたん。



ズンズンズンズンズンドコズンドコ♪



明らかに楽しそうな、ウキウキした気配を感じます。

私はこのような状態を勝手に「ズンドコ祭り」と命名していました。


※イラストはイメージです。



いつも以上に動きまくり、眠かったはずのこっちが笑っちゃうほどのズンドコ祭りっぷりでしたので

たまらず話しかけてみました。



「ペルたーん、元気なのは良いけどね。ママ寝たいんだけど。何にそんな興奮してるのよ~」

胎児(ペルたん)「今日たのしかった♪たのしかった!!!」

「そかそか、楽しかったね~。だからズンドコ祭りなの?」

胎児(ペルたん)「(ズンドコズンドコ♪)」





「今日のお話会はどうだった?」

胎児(ペルたん)「よかったんじゃない。特にパパのおはなしがよかったね。」

「(なんか上から目線だな 笑)確かに今日のパパは冴えてたね。」

胎児(ペルたん)「パパもみんなの前でおはなしするの慣れてきたしね」

「(やっぱり上からだ 笑)ていうかペルたん、最近パパのことよく褒めるけど、もしかしてパパびいきなの・・?」

胎児(ペルたん)「ママびいきに決まってるじゃん!(即答)」

「おぉ!食い気味に言ってくれて嬉しいよ。」

胎児(ペルたん)「パパとは戦友みたいなもんだよ。」

「へ~~~。せ、戦友?よく分からないけど・・・ママびいきって即答してくれたからよし!」

胎児(ペルたん)「そんなのはあたりまえじゃん。」


戦友ってどういう意味なのかその時ははっきり分からなかったけれど

どうやら胎児がママびいきなのは言うまでもなく当たり前のことらしいです。


それぞれの役割や関係性はあるかもしれないけれど

これは胎児みんなに当てはまることなんじゃないかな。




そんなペルたんとのおしゃべりは、多くの場合、私から話しかけて始まることがほとんどでした。


「今日はどこに行こうか?」

「何が食べたい?」

「何をしたい?」


気負わずにお腹の胎児に向けて問いかけると、ポンポンっと答えが返ってくるのです。

特にペルたんの主張は強かったので、私は基本聞いてばっかり。



なんとなくそういうものだと思っていたのですが、時にこんなやり取りもありました。



「最近はどう?何かしてほしいことある?」

胎児(ペルたん)「ペルたんのことよりもママのこと教えてよ!」

「ママのことが知りたいの?」

胎児(ペルたん)「うん。ママがどんなことしてる時が楽しいのか、何が好きなのか知りたいの。」


これまでペルたんとコミュニケーションする時はペルたんのことばかり聞いていたり、私の不安を聞いてもらってはげまして?もらっていたりで、私自身のことを話すことが少なかったことに気づきました。



「そっかそっか、そうだね~ママはお絵かきするのが好きだよ。あとお買い物行ったりとかね。旅行も好きだなぁ。あとパパとおしゃべりしたりお散歩したりとか・・・」

胎児(ペルたん)「ふむふむ。お絵かきペルたんもしてみたい!」

「そうだね。今度一緒にやってみようか。」

胎児(ペルたん)「それから?」

「あとはお友達とお茶したりするのも好きだよ。」

胎児(ペルたん)「おちゃ?」

「お茶って言っても、おしゃべりがメインだよね。」

胎児(ペルたん)「どんなことおしゃべりするの?」

「うーんと、何話してるんだろう・・・あえて言うなら起こった出来事とか、それに対して自分がどんな気持ちになったかとかを延々と共有したりしてる感じかなぁ。(なんか言葉で説明すると面白くなさそうだなぁ)」

胎児(ペルたん)「へ~!ペルたんそれやってみたい!!」

「え?そこ!?」

胎児(ペルたん)「いろんなキモチを共有するの、やってみたいの」

「そうなんだねペルたん。うん、生まれたらいっぱいいっぱいいろんな気持ちを味わえるよ!いっぱいいっぱい楽しもうね。」

胎児(ペルたん)「うん、楽しみ!」


胎児とのおしゃべりは、いつも私の方がペルたんに色々聞いて教わってばかりでしたが

成長にするにつれてだんだんとママ自身のことや、生まれてから使うベビーグッズのことなど、現実世界の事柄に興味を持つようになってきました。


やっぱり誕生が近くなってくると、胎児のココロもカラダも外の世界に備えて準備を始めているのかもしれませんね。





————-


ペルたんは人の感情というものにとっても興味があるようでした。


私のお腹の中にいた時は、ペルたん自身の感情というよりは、ママである私の感情が変化する時に特に反応していたのです。

例えば映画を観に行って共感したり、感動したりして感情が揺さぶられる瞬間瞬間に、それまでおとなしかったペルたんも反応してゴソゴソしています。


幸せ感だけでなく、切なくなったり、腹がたっていたり、悲しかったり、ワクワクしたり…


どんな時もペルたんはジャッジしない。

寄り添ってその感情の揺れを一緒に味わってくれていたんです。


前回の話でヒーラーさんに言われたように、ママがどんな感情を持っていようが面白がっているようにも感じました。

お腹に入る前にいた”おそら”の世界には感情に揺さぶられるといった概念はないのかもしれません。



そして今回のおしゃべりで教わったことは、胎児はやっぱりママのことが大好き。

そしてママのことも知りたがっているということ。

お腹の赤ちゃんに聞くばかりじゃなくって、一緒にママのお話もしてあげてくださいね。



————-


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◆このお話は、私の妊娠中の時感じていたお腹の中の胎児「ペルたん」とのやり取りを綴っています。

よろしければプロローグからお読みくださいませ◆



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