4月から無職になった31歳独身女子のライフストーリー#6
この記事は、2016/4/13にnoteに更新された内容です。
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さて、今晩は日本に向けて出発です。
オフィスの片付けもバッチリ。家の片付けもバッチリ。しかし、この国を離れるという実感があまりありません。不思議と寂しさもない。後からフツフツと湧き上がってくるのでしょうか。
■退職の決意が固まった一時帰国
前回の記事では退職を決意したプロセスについて書きました。今回は、そのプロセスの一番最後の決定打となった出来事について書きます。
一時帰国が近づく前から、「今関わっている上司たちと、この先も一緒に働きたいと思えるか」そんな疑問が湧き始め、この感覚を実際に会うことで確かめたいと思っていました。
というのも、上司たちのマネジメント能力の低さには以前から不満を持っており、それが何年経っても一様に変わらない。直属の上司以外は普段直接話すことが少なく、どこまで担当事業に対して本気なのかが見えてこない。自分のことを信頼しているのか、ただ放っておいているだけなのかが見えづらい。今振り返ればよくわかりますが、私は上司に対して「期待」を持ちすぎていました。なので、そんな淡い期待が実現する可能性があるのか、確かめたかったのだと思います。
一時帰国時の本社出社は1日のみ。直属の上司こそ1日時間を割いてくれましたが、直属以上の上司二人とは1時間のミーティングが20分遅れで始まり、一人の上司は前後のスケジュールが詰まっていたためランチを持ち込んで食べながらの参加。(忙しいのはわかってるので良いですが、参加態度が好ましくない。)部署の全員を誘ってセッティングされたランチも、上司たちは業務多忙で参加せず。1時間しかないミーティングでは何も答えがでないまま終了。18時以降も上司は他業務で時間が取れず。
甚だ嫌気を感じました。普段は遠隔の打ち合わせのため細かいニュアンスは伝えられません。面と向かう打ち合わせはコミュニケーションの密度が俄然高くなるのですが、そんな対面での貴重なミーティングを開いたというのに、翌年の事業戦略や方向性を決める話が全くできず、何も決まらないまま終了しました。このまま任国へ戻って何が進むといういうのか。「あー来年も何も変わらないな」こんな諦め感をすごく強く実感したと同時に、「この上司たちと一緒に仕事をしたくない」と改めて実感しました。
■価値観が支える力・動かす力
当時は無意識に持っていた「上司への期待」が打ち破られたこと。
直接会って「一緒に働きたい」と思えなかったこと。
この二つの感情が発生したことが、退職を決意した「きっかけ」です。期待については、自分の依存の裏返しでもあると思います。同時に、自分で変えられることと能力に限界があると感じているので、それを乗り越えてまで主体的に動けるパワーは湧きませんでした。それはやはり、自分の価値観の根幹にある「信頼」を上司にもてなかったからだと思います。
すでに部署移動してしまった赴任当初の上司には、厚い信頼を置いていました。なぜなら、常に100%以上で自分に向き合ってくれる上司だったからです。当時の自分が未熟すぎたので毎日駄目出しをされていましたが、それでも仕事と自分に本気で向き合ってくれる姿勢は、必然的に信頼を生み出しました。当時は赴任1年目。一人駐在。ビジネス環境が整っていない国での事業立ち上げ。何が上手くいって何が失敗するのかわからない。自分が歩んでいる道が何につながっているのか全くわからない。1年目で結果など何もでていなかったので、当時の先の見えない不安はすごく大きかったです。一人枕を濡らすことはしょっちゅうありました。それでも、一人任国での事業を行うことができたのは、常に100%で自分に向き合ってくれる上司の存在があったからです。そんな上司を信頼していたからです。応援してもらっていると常々感じていたので、それが精神的に大きな支えとなりました。
過去にこの経験があったおかげもあり、仕事における信頼関係の構築には特に重きを置いていました。また、自分も相手を信頼しようと常に努力してきたつもりです。どこの世界でも信頼関係は重要な要素だと思いますが、とりわけ日本とともに行う事業での海外駐在においては、密度あるコミュニケ−ションがより重要性を増します。しかし、この信頼を現在の上司には持てませんでした。また、相手からも自分との信頼関係の構築に重きを置いていると全く感じませんでした。この、自分が大事にしている価値観をこの先も共有できないと感じたために、「期待が破れ」、「一緒に働きたいと思えなかった」のだと思います。これらきっかけは表面上に出た現象であるだけで、根本の理由ではありません。現象だけをみても、本質的な理由は明らかになりません。今こうして文章化することで、私自身改めて退職した理由が明確になりました。
さて、連日綴った退職を決めたプロセスはこれで一区切り。
今後は、リアルタイムで起こる日常を記していきたいと思います。
日本に帰ったら翌週は最後の本社出社。あー憂鬱。。でも、これで最後だ!!!
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Afia Naomi
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