海外で年下サーファーに恋したアラサー女子 5話

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そんな状態のまま、2ヶ月近く続いた。

 

その週末は、楽しくなる予定だった。

ビーチ前のミュージックフェスティバルに行って、翌日も友人とディナーをしていつものバーに行く所だった。

 

友人と私は繁華街を2人で歩いていた。

直ぐに正面の視界に入ってきたのは黒い子だった。

 

黒い子とベースボールキャップを被った女の子。白人の。

20代前半ぐらいの子。

二人は私達の方へまっすぐ歩いてきた。

私の心臓は味わった事ない緊張したスピードだった。

その二人は私にも目を合わせず、真横を通りすぎた。

黒い子の目は一度も私に向く事はなかった。

 

いつものバーではニックにあった、しばらくぶりの様な感じだったし中途半端な関係だけど

なぜか、一緒のテーブルで彼の友人も囲んでた。

 

ニックとは特に話す事もないぐらい、冷めてた。

そんな事より私の頭の中は黒い子で一杯だった。

 

だから、メールした。

―可愛い子だったね、二人ともお似合いだよ!って。元気でやってね。

 

強がりだったかも。

 

その後、ニックとはしばらくいたけど夜も遅くなって私は先に帰った。

ニックはそんなのも気にせづに残ってた。

 

気づいたら、なんか悔しさと悲しさで一杯の気持ちでタクシーに乗り込んだ。

涙で視界が溢れていた。

深夜にも関わらず私は黒い子に電話していた。

もちろん彼は電話には出なかった。

 

部屋のベッドに仰向けで私は子供みたいに泣きじゃくっていた。

翌朝、起きてまた彼に電話をした。何度も。

彼からメッセージがきた。

‐愛がそんなにいつでも溢れているって間違えだよ。

 

つまりそんな調子よくしないで。って事だった。

私は絶望的な気分になった。

ついに彼は私の電話に出てくれた。

 

今から来るって。こんな朝早くなのに。

彼は私の部屋に来て、直ぐに抱いてくれた。

 

久しぶりの彼の感触。

彼は本当に寂しかったよ。って何度も言ってくれた。

私は心から謝り表した。

 

彼は一緒にいた女の子はただの友達。その辺で出会ったって。

ちょっと話してホテルまで送っただけだ。

彼は私が通り過ぎた事に気づかなかったんだ、私の隣にいた彼も見たことある同僚には何故か気づいたって言われた。

 

彼の視界にはまた私は透明に見えたみたい。

一緒にいた女の子の事はただ彼を信じてた。心の中ではとても引っかかっていたけど。

 

だって、彼はもう私に

‐I LOVE YOU って言わなくなってた。

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