海外で年下サーファーに恋したアラサー女子 6話
私は誰にも相談できない日々の悲しみ大きさに耐え切れなくなったから、ネットで投稿するストリーに興味を始めた。だから色々書き留める事にしていった。子供の頃からただ手帳を持ちたかった私は毎日の事を書きとめておく習慣があったけど、ここ数年は日記的な事よりただのスケジュールだけの役割をしていた。
その日の週末はとても楽しみだった。そして不安で好きな人に告白する前の様な気分だった。
14日。数ヶ月前までいつもお祝いをした日だ。
特別な夜にしたかった私は色々プランを考えてた。まるで男の子が女の子を喜ばせるような事を彼にしたかった。けどその時の私はそんな自身は全く無かった。
ヨリを戻してからの、彼の態度は寂しいだけだった。
耐えきれないくらいの態度は私の気持ちをハッキリさせようとした。だからこの夜に全てを託そうってまで思えた。
だって彼からの反応は黒か白しか無いように思えた。
私は事前にポストカードに病的なぐらい細かい手紙を書いてしまった。
それぐらい私の神経は今、思えばおかしかったかもしれない。
2人の写真をプリントしてカードと一緒にした。
お互いのイニシャルのオリジナルキーホルダーをわざわざナイトマーケッドで作ってきた。
スパークリングワインも用意して、好きなDVDも用意した。
ただ単に、前みたいな彼の嬉しそうな笑顔が恋しくてたまらなかった。
その日は、自分の恋愛運の酷さを感じてネットで正座、干支の占いや相性占いをやってみた。
ついでにプリントもして、ディナーの時にでも読んで欲しいなと思った。
夜に彼と会うまでが、本当に胸が苦しくてどこにいても泣きそうな弱った自分がいた。
いつもの通り、彼の時計は時差があるように私の方が早く用意を済ませた。不安で仕方がなかった。私は彼にビーチで待ってると伝えた。
私はビーチを歩いた。彼との沢山の思い出がある場所。
色々な気持ちが沸いてきて私の視界も直ぐに涙で曇ってた。
彼からの電話はビーチから道路沿いまで歩いてきて・・・。何かこの場所に私といるのを避ける様に思えた。
いつもなら、なんで?と彼女節を言ってた様な私だけど、何も言い返す事はなく道路まで歩きだした。
‐元気?!
‐まあね。
とあっさりした返しで、遅れた事には全く気にしてなかった。
ディナーを一緒にしたくて既に8時半を回ってた。私はお腹が本当に空いていた。
ブラジル料理のお肉が美味しい所を一緒に行きたかった。
彼はお肉大好きだし。美味しいって言ってくれる彼を見たかった。一緒に共感したかった。
‐お腹すてる?
うん。さっきちょっと食べたんだ。
悲しさでいっぱいだった。スタートからこんな感じだったら今夜はもうダメだろうって思った。
‐じゃあ、何かテイクアウェイでもする?
バイクの後ろで私は会ってすぐに彼の冷たさが悲しくてウルウルしてた。
彼は微妙に気を使いたいかわからないけど、結局第二希望の焼肉のお見せを付き合ってくれた。
なんとなく、だけど久しぶりの外食で落ち着けた。
大きな壁があるぐらいギコチナイ私たちは席についた。
久しぶりに店員さんに写真を撮ってもらった。彼のつくり笑顔は長年一緒にいる私には直ぐに見抜けた。
彼は以前私がプレゼントした古いスマフォでなにかしていた。
‐僕、ビジネスをするんだ。
彼のビジネスプランは悪くなかったし若い上になんでもチャレンジするのは羨ましかった。
‐心の底から頑張って欲しいって思えた。
でも彼は私に
‐君のビジネスはどうなってるの?
っと彼の助けが必要なのは知ってる癖にとっても皮肉で意地悪な質問をしてきた。
実際の所、そんな事考えるぐらいの余裕はその時の私にはなかった。
あ、彼の頭の中には私との未来はないんだなって確信できた。
会話も少なくなったから、会社でプリントした正座占いの現地語のモノを彼に見せた。
少し興味深そうに目で追って読んでいた。
読み終わって、鼻で笑ったように紙を返してきた。
会話はそんなに弾まなかったけど、部屋でボトルもあるし映画見ようって言ったら黒い子は、いい夜になりそうだね。って言ってくれた。
そんな小さな一言でも凄く嬉しかった。帰りにもスムージーをご馳走してくれた。
家ではボトルを開けてキャンドルをテーブルに置いて、ささやかな記念日を楽しもうとしていた。
勇気を出して、彼にカードを渡してみた。彼は変わらずにそっけない表情でカードを開いた。
彼の目は私の病的な細かい手紙を驚いていただけに見えた。以前だったら大きな笑顔で見えなくなるぐらい目を細めて笑ってくれて、直ぐにキスやハグをしてくれただろう。
けど、彼は10秒ぐらい目で手紙を追ってカードを一旦閉じた。その瞬間、私の心は決定的な物を感じた。彼の事を思う反面、彼氏にこんな態度されたくない。って。
封筒に一緒に入れた写真は手にとって見る事もなく、ちらっと何か確認するだけだった。
イニシャルのキーホルダーは手にとって見てくれたけど、特に反応も無かった。
私の心は恐怖にあふれていた。彼との付き合いで愛がないのが恐ろしく悲しかった。
しばらく、冷静を装いお酒を飲み続けた。私は彼の態度を納得できなかったから、無表情でテーブルにあるカードの封筒を見つめ続けた。
彼はようやく気づいたらしく、カードを広げて数分かけて細かい字を読んでくれた。
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