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エストニアに来てから2週間ほど経った時のこと。
ダリオ「シンヤ、お前がとまってるホテルって月いくらかかるんだ?」
僕「ごにょごにょユーロだね(結構な金額)」
ダリオ「なぬ!それは高すぎるだろう!」
僕「それでいてキッチンも電子レンジも無いからね、だから温かいものも食べられないし。」
デレック「それでその値段は高すぎるよ!いますぐ引っ越した方がいい!」
ダリオ「デレックの言う通りだ。いますぐに引っ越した方がいいぞ!もっと安いところがある!」
ダリオ「すぐ住める家を探すのは家具付きのAirbnbが一番簡単だと思う。Airbnbを使え」
僕「Airbnb? ってなんだっけ・・・?」
Airbnb(エアービーエヌビー)。インターネットなどで名前を目にしたことはあったが詳しいことは何もしらなかった。
Airbnbとは簡単に言うと旅先や滞在先で「ホテルではなく地元に住む人の家にお金を払って泊めてもらうシステム。」要するに「民泊」だ。
ホテルでなくAirbnbを使うメリットは一般的にAirbnbの方が「割安」なことが多いこと。外国ではマンションを探すのも外国人だと手続きなどが大変な場合もあり、家具を一から揃えないといけないこともあるが、AIrbnbの場合は手続きが簡単で、多くの場合は家具付きだ。だから最初からキッチンを使えたりして便利だし、キッチンがあれば自炊も出来るので長期滞在の場合は食費の面などで安く過ごすことが出来る。家賃には水光熱費も込みらしい。
あとで使い続けてわかったことだが、Airbnbが何より素晴らしいのは「地元の人の家に泊めてもらう」ことで「ホテル住まいでは絶対にできないであろう地元の友人・知り合いができる」ことだった。
そんなに素晴らしいシステムなら世界中で爆発的に普及するのも頷ける。
早速僕は家に帰ってからAirbnbで宿泊先を検索してみた。
タリン市内で宿泊先を検索。すると検索結果にズラッと家が出てきた。部屋の写真とオーナーの顔写真付きだ。

一泊あたりの料金とレビューと場所が表示される。検索条件を変えて探すこともできる
見たところ一泊3000円以上のところが多い。ということは単純計算で×30日すると一月10万円近くなってしまう。
「この値段ではホテル暮らしと変わらないのではないかなあ?」
最初はそう思ったが、調べていくうちにそれは杞憂であることがわかった。秘密はAirbnbの「長期割引」システムだ。Airbnbでは月単位など長期で予約を入れた場合、「長期割引」と言って宿泊費が40〜60%引きになることが多い。この割合はオーナーが自分で設定するようだ。
このシステムを使えば月2〜5万円で過ごすことができる。ヨーロッパで水光熱費込みキッチン付きでこれは安いぞ!

月額表示にしたところ、途端に安くなった
そうやってワクワクしながら探していると、ダリオがオススメのAirbnb物件のリンクを送ってきてくれた。(https://www.airbnb.jp/rooms/280142?bev_ref=1440314997_gFpg6cNYzVKHCuAS&user_id=34774935&s=4) (AIrbnbのリンク)
良い感じじゃないか。ホテル暮らしの半額以下だし、しかもプライベートサウナ付き?すごい!よしここに決めた!(例として、あとになって友達と化すエストニア人のオーナー「イーヴォ」の貸し出しているAirbnb物件を上記に紹介しておく。実際に住んだのはここの1階で、1階部分にのみサウナはある。1階部分は人気でリストに表示されなかった。※友人の家を一例として紹介しているだけでステマやアフィリエイトの類いではありません。ご心配なく。)
さて、住む場所は見つかった。次はホテルでの払い戻しだ。クレジットカードで3ヶ月分も前払いしてしまったが、1ヶ月で滞在を止めて2ヶ月分返してもらうことは本当に出来るのか?僕はおそるおそるフロントに向かった。
僕「エクスキューズミー?」
ホテルの支配人「はい?なんでしょう?」
僕「一ヶ月でここを出て、残り2ヶ月分を返金して欲しいんですけど?」
ホテルの支配人「え?今何って言いました?」
僕「もうすぐここ出るんで、残りのお金返してくれませんか?」
ホテルの支配人「支払いは現金でしたか?」
僕「クレジットカードです」
ホテルの支配人「あっ・・・(しばしの間)クレジットカードかぁ・・・」
僕「出来ますかね・・・・?」
ホテルの支配人「・・・・・・どうかわかりません」
ホテルの支配人「60日間の宿泊をキャンセルする「理由」は何ですか?」
僕「え〜と・・・ごにょごにょごにょごにょ(緊張と英語力の足りなさで自分でも何を言ってるのかわからなくなる。)」
ホテルの支配人「??????????????(何を言ってるんだこの人は?)」
僕「ごにょごにょごにょ(とりあえず英語らしき言葉で何かを伝える)」
ホテルの支配人「・・・・・・・・・・・・すいません何といいましたか?・・・」
僕「ごにょごにょごにょ(焦って早口になって結局「ここを出たい」しか言えず)」
ホテルの支配人「・・・・・・・・わかりました(たぶんわかってない)・・・・・とりあえず出来るかわからないけど手続きをしてみましょう・」
僕「せ、せんきゅーベリーマッチ・・・・(なんかしらんけどいけたっぽい・・・)」
※エストニアの名誉のために言うと、エストニアは英語教育がすばらしいので中年以下の人はほぼ全員英語が喋れる。ここでは僕の英語力が圧倒的に足りなかったのだ。
なんだかんだで結局「英語の出来ない異国の人」という即席のキャラを図らずもゴリ押しすることで払い戻しの手続きに成功した僕。
ちなみにホテルを出る日まで、初日に会ったフロントの美女には彼女のシフトの問題かお目にかかることが出来ず、ホテルを出るときは何故かちょっとしたプチ失恋気分だった。その後新しい家へのタクシーが来るまで、突如芽生えた切なさをたたえながら公園で重いスーツケースの上に座りながら一人待ちぼうけていた。
とまあこんな感じで、僕は無事AIrbnbの物件を予約することに成功し、一ヶ月の辛かった安ホテル生活に終止符を打った。

一ヶ月間泊まっていたホテルの内装。値段の割に結構綺麗?
(続く)
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