母がアルコール依存症だと気づいてから10日間地獄を見た話。初日。

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前編: 母がアルコール依存症だと気づいてから10日間地獄を見た話。
後編: 母がアルコール依存症だと気づいてから10日間地獄を見た話。2日目。

突然現れた母


私が実家から新幹線で2時間ほどかかる地域にある学校に所属していた頃。

学校の近くのワンルームのアパートに一人暮らしをしていた。

そのアパートの自室で勉強していた。


もうすぐ秋になろうかという時期で、窓を開けると涼しい風が入ってきていた。

家は二階。

ベランダから道路が見える。

その道に見慣れた顔の人が家の方へ歩いてきているのが見えた。

母だ。

いつも作業中によく着ていたワンピース兼エプロン的な服を着て、

結婚式の引き出物を入れるようなサイズの紙袋を持っていた。

どう見ても突然家出をしてきたような身なりだった。


???


見まちがいか?と私は固まっていた。

するとアパートの呼び鈴が鳴った。

見まちがいなんかではない、やっぱり、母だった。


わたし
ちょっとー
来るなら、連絡くらいしてよ。
いいから、いいから。



当時、奨学金をもらいながらアルバイトをして暮らしていた。

入学する時うすうす実家が苦しいのは感じていた。

両親ははっきり言わないので詳しい事情は知らずにいた。

心配かけたくなかったのだと思う。


それでも家賃が月4万円だったのだが、毎月送金してくれていた。

その送金も最近は無くなっていたので苦しいのだろうとはなんとなく感じていた。

私は両親に頻繁に連絡をする習慣がなかったし、お金も無かったので帰省してなかった。

だから母とは随分久しぶりな再会なのである。


驚いたのは母のその姿だった


頬はこけ、目はぎょろついていた。

髪にツヤがなく、肌もカサカサだった。


この人こんなに老けてたっけ?

しかもだいぶ痩せてないか?

そして何だこのバカでかい紙袋は。

みんなの読んで良かった!