第13話:みんなが幸せになったネパール、インドでチャリティーの旅
普通は、1人、2人から掛けられて、手を合わせて、ハイ終わり、というパターンなのだが・・・
ここでは、1人、2人、3人、4人、5人・・・・あれ?まだ終わらない・・・
10人、20人、30人・・・・な、なんだ、これは!!
とめどなく、白いシルクの布が天から降り注いでいるかのようで・・・
70人、80人、90人・・・
白い布がどんどん上から降り注いでくる・・・
ここは、天国か!?と錯覚するくらいだった。
そうして、100人の子供達が、一人一人布をかけて、歓迎してくれたのだった。
終わりのない、祝福のシャワーを浴びているようで、涙が溢れ出して止まらなかった。
(きっと、これもチワン君が、こっそり段取りしてくれたにちがいない・・・)
私たちは、ヨガの生徒さん達と、ネパールの人々を単につなぎ合わせた橋渡しでしか過ぎないのに、
本来は、生徒さん達が受けるべき歓迎を、こんなにも自分たちが受けている。
この布は、絶対、寄付に協力してくれた生徒さん達や、ブログ読者のみなさんにシェアしたい!
この時の、感動を絶対届けたい!と思った。
そして、帰国後、希望する生徒さんに届けさせてもらった。
チャリティーの旅は、素敵だ。
こんな思いもよらないような素敵な出会いがある。
もう一つの寄付先の学校は、知らずに行ったのだが、行ってみると、なんと、ブッダ(お釈迦様)のお母様が瞑想をしていた森にあった。
そこでも素敵な歓迎を受け、ブッダのお母様が瞑想をしていた森を、校長先生と一緒に歩いたりした。
そこにいる尼さん達は、みんな、すごく純粋で、キラキラ輝く、綺麗な目をしていた。
そして、クリスタルのような声で歌うように言葉を発した。
1週間、長距離の移動と、数時間の寄付先の滞在を繰り返し、かなりハードな旅だったのだが、
心がとても満足していたので、体の疲れもとても心地よかった。
寄付先の先生達や子供達から、たくさんの愛や感謝のエネルギーをいただいた。
日本のヨガの生徒さんや、ブログ読者の方々からも、愛のエネルギーをいただいた。
そんな愛と感謝のエネルギーの中にいると、本当に、いくら体が疲れるようなことをしても、不思議とそんなに疲れないものなのだ。
チャリティー活動を始めてからしばらくして、両親に言われた。
「京子は、小さい時から、24時間テレビを見て、黒柳徹子さんみたいになりたいって言ってたもんね」
私はすっかり忘れていた。そんなことを言っていたのか。
でもちゃんと子供の時の夢が、いつの間にか叶ってる!!
そして、大学院の時に、最初はダンスの人類学と思って始めたのに、反りが合わず、変えた研究が「貧困支援」だったことも、何かの導きだったのだろう。
大学院では、研究はしても、それが誰かの役には立っていなかった。
役に立つためのスキルもなかったし、方法もわからなかった。
でも、その後ヨガをインドで学び、同じ夢を持つ夫と彼の後輩チワン君に出会い、
子供の時に描いていたチャリティーの夢が形になり、
多くの人たちの危機的状況を実際に救うことができたのだ。
それに、ヨガの生徒さんたちも、チャリティーを通じて、「洋服やご馳走にお金を使うのとは違う、今まで味わったことのないような喜び」や、「遠い異国の人々とつながる喜び」を感じたというお声をいただいたりした。寄付に協力して、感動を共有してくれているようなのだ。
関わる人みんなが幸せになった。
導かれるようにして、自然に運ばれてきた運命だったが、
寄付をする日本の生徒さんたちも、寄付を受けるインド・ネパールの人々も、橋渡しをして夢が叶った私たちも、みんながみんな、幸せになれる道にたどり着いたようだ。
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