前回までのあらすじ
私の方向音痴という苦手の本質は
・空間認識力の欠如
・ショートメモリーの弱さ
・聴覚情報処理の苦手さ
によるものでした。
今回のあらすじ
この苦手に対してどのようにアプローチしていくのか・・・?
今回は「苦手なものこそ武器になる」というマインドセットにフォーカスしていきます。
HOO (方向音痴オペレーション☆)
名前がダサいのが若干気になりますが、苦手なものに対してアプローチする方法としては大きく分けて2通りです。
1: 苦手こそ武器になる!
2: 根本的に苦手を克服する・改善する
1の戦法は基本、マインドセットを変えることにあります。
苦手なもの=ネガティブという陥りがちな思い込みを
見落としがちなポイントを改めて意識することで
苦手意識がなくなり、無敵になれることを目標にしています。
(1)<苦手こそ武器になる>
苦手を笑いに、そして楽しむ
自分の苦手を悟ってください。
そして、その苦手さを楽しんでください。
苦手も回り回ると武器になります。
例1:
私は方向音痴です。ある日、方向音痴すぎて家に帰れず、迷子の末に出会ったホームレスのおじさんにバナナをあげると道を案内してくれたんです。けれど、途中でおじさんがバナナを食べるゴリラのモノマネをし始めて、警察沙汰になったんです。
そのおじさんも実は昔、数学専攻で大学院に行っていたこともあって、どうしてホームレスになったのかを教えてもらったりして、とても興味深い話を聞くことができました。短所と思っていたけれど、意外に縁がつながったりして、方向音痴という短所が長所にもなり得るなと思っています。(実話)
それ以来、私はそのホームレスのおじさんと話をするためにバナナをリュックの両サイドポケットに入れて、大学キャンパス内を走っていたので、友人に「ドンキーコングみたいだね」と言われるハメになろうとは・・・。

方向音痴のおかげで私はとても面白い人たちに出会うことができました。
普通だったら出会っていないような人と出会えたと思っています。
方向音痴のおかげで不思議で素敵な縁に恵まれました。
また、
こうやって出会った人たちの話をすると、初対面の人の場合、印象に残るらしく私のことを覚えてくれます。
方向音痴でも積極的に外出して、迷子になると
話のネタ+不思議な縁
が得られるという一石二鳥なのです。
このように例えば、英語が苦手な場合でも
外国人が道に迷っていたら、話しかけてみてください。案外、素晴らしい縁につながったりするもんです。むしろ苦労してコミュニケーションが取れた方が、ドラマが起きたりするもんです。
苦手なものこそ、やっていると、ひょんなものが生まれたりして、面白い展開になることがあります。
苦手なものには積極的にGO! ぶっ飛んでる方が面白いですしね。
苦手を思いっきり楽しみましょう。
例2:
これは"苦手"な直接的な例ではありませんが、
私には強烈な第一印象を与えてきたボリパという友人をここで類似例として出したいと思います。
まず、彼はものすごいアフロで登場してきました。
私「すごいアフロやね。」
ボリパ「うん、そうなんだよね。これボリパなんだよ。」
私「ボリパ?ボリパって何?」
ボリパ「ボリビアで当てたパーマ。」
私「え、ほんま?すごいな(笑)」
ボリパ「うん、それ以来、友達がボリパって呼んでくるんだよ〜」
彼は爆破されたような頭をボリパという表現で、私にものすごい強烈な印象を与えました。
彼のボリパ自体は成功か失敗かは分かりませんが、(思ったよりパーマがきつかったらしいのですが、私は割と似合っていたと思います。)
コンプレックスをネタにして笑いを取る芸人と同じで、苦手や失敗を笑いにするというのは相当な武器になると思います。セールスマンにとってはかなり強い武器になるんじゃないでしょうか。
(1)<苦手こそ武器になる>
苦手こそ、他力本願・庇護欲チャンス
もう潔く諦めて、他人に頼りましょう。
なんて最低な奴だ!と思われるかもしれませんが、
やり方によってはポジティブに働くのです。
この戦法は2つ大事なプロセスがあります。
1:幸福感に浸る。
2:ウザくならないように、庇護欲を掻き立てること
Process 1:幸福感に浸る
助けてくれる友人を持つ私は幸せ者だなぁ〜と浸る。
私が歩く方向音痴の伝説であることは友人は知っているので、友人たちは積極的に迎えに来てくれようとしてくれます。
むしろ、私が「申し訳ないから、そっちにいくよ!」と言っても、
「いや、そっちの方が迷惑。」と言われます。
こんな時は、友人に頼りましょう。
そして、助けてくれる友人を持つ私は幸せ者だなぁ〜と浸るのです。
苦手なことを一生懸命やっても迷惑をかけるだけの時もありますからね。
潔く他人に任せた方がいい時もあるもんです。

Process 2: ウザくならない程度に庇護欲を
そうして幸福感に浸った後、相手の庇護欲を掻き立てながら、相手を褒め称えることで次も助けたいと思わせつつ、好かれるように持って行く。
と書くと最低に聞こえつつ、よくわからないと思います。
例えば、書類整理が苦手な女性が、狙っている男性の先輩に助けを求める時、
「えーこの書類整理、難しくって・・・先輩〜♡これどうやってやるんですかぁ〜?」
「えーっと、これは、こうやって・・・」
「あー!すごいー!できたー!先輩って、本当になんでも出来てすごいですよね!尊敬してます!♡」
要はまあ、ぶりっ子ですね。

こんなぶりっ子でもやっぱり、人間、褒められると嬉しいものだと思います。
この基本ぶりっ子スタイルをうまく活用するとみんながハッピーになれるオペレーションが完成します。
もし、仕事や学校でミスがあったり、何かしら落ち込んでいて自信をなくしている友人がいるとします。そんな時、どうやって皆さんは励ましますか?
・美味しいご飯屋さんに誘う
・とことん愚痴に付き合う
・その友達のやりたいことをさせてあげる
などなど・・・色々あると思います。
が、例えば
私の場合、方向音痴のカリスマはスタート地点が一味違います。
まず待ち合わせに到着しません、というかできません。
大体、友達に動くなと言われたところで捕虜のように立っているというスタートです。
「本当に有難う!迎えに来てくれて!もう、方向音痴やからさ、多分自分1人で場所行こうとしたら、迷子になってのたれ死ぬと思う。命の恩人よ!崇め奉るわ。本当に道に詳しくて助かった。方向・空間処理の神。すごい尊敬する。大尊敬する!!」
文字にすると大げさに見えますが、実際迷子・放浪した後に見る友達は後光がさしたように見えますし、若干半泣きになりながら、感謝の言葉を訴えるので、相手も海猿のようなレスキュー隊気分になれる・・・(といいなぁ〜)
というように、ぶりっ子スタイルはぶりっ子スタイルでも一味違う演出ができます。
本当に苦手なものに関しては
大げさに褒めても不審に思われないし、ぶりっ子のように浅ましいと思われにくいのです。
実際この方向音痴のおかげで
「落ち込んでたけど、なんか方向音痴すぎる姿みてて、こんな私でも頼りにしてくれてるんやなと思ったら、頑張ろうと思えた!」といってくれる友人がいました。

更に、
「こいつは俺がいないと何もできないんだな〜フッ。」といった庇護欲をいい感じに掻き立てられ恋も生まれる・・・(といいなぁ〜)※私はこの可能性に大きな期待を抱いています
これを更に応用して、
数人のグループで集まる時、気になる人だけに
「私、方向音痴なんだよね.... >< 待ち合わせのハチ公前って〇〇くん知ってる?
もしよかったら、駅の改札前から一緒に行ってくれないかな?」
と送って、2人きりになって密かにその人と仲良くなるということも可能かもしれません。
※私の場合、これを試そうとした結果、相手がオカン化しました。
(もう〜あんたぁ〜そんなんで大丈夫なんー?しっかりしぃやー!もうオカン心配やわ、ほんま〜)
自分の苦手なものをあえてする・友人に敢えて助けてもらうことで
相手の庇護欲を掻き立てつつ、褒めまくるというぶりっ子スタイルを自然にやってしまえるのです。
(1)<苦手こそ武器になる>
苦手なものから生まれる創造性
今日の様々なアプリは
〜するのがめんどくさいから! 〜するのが苦手だから!という理由で生まれているものもあります。
例えば、
とある家計簿アプリやタスク管理のアプリは
家計簿をつけたいけどめんどくさいから続かない、しかも苦手
タスク管理しなきゃとは思っているけど、上手くいかない、苦手
といった問題に対しての解決法です。
ちなみに私は
方向音痴で1人旅や外出したいけど、戻ってこれなくなるかもしれないので、あまり出られない・出たくない・・・ということもあって
家でデジタルアート・プロジェクションマッピングをして楽しんだりしています。
お家でお花見や海がバーチャルで楽しめるのです!
今後、子供の病院や高齢者施設などでそういったアートをやっていけたらいいなと思っています。
今回の要点
苦手なもの・・・と思うとついついネガティブに捉えがちですが
"苦手なものこそセールスポイントになる・武器になる"
という視点を常に覚えておきたいところです。
*次回は、苦手なものに
根本的に克服する・改善する 方法を書いていきたいと思います。
次回はもう少し真面目な認知科学をベースとした情報処理の方法の内容の予定です。

