母がアルコール依存症だと気づいてから10日間地獄を見た話。4日目

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前編: 母がアルコール依存症と気づいてから10日間地獄を見た話。3日目。
後編: 母がアルコール依存症だと気づいてから10日間地獄を見た話。5日目

計算が出来ない


朝から母はゴソゴソ何かを探していた。

わたし
何探してるの?
言ってくれたら一緒に探すけど。
うーんと…
今日はどこやったっけ…
わたし
何が?
返しに行かないといけない。
けどどこやったかな…。


今日、返済をどこかにしないといけないのに、どこに行けばよかったのかわからなくなった。

と頭を抱えていたらしい。


こんな状態で考えることではないのに、気になることはお金のこと。

借金を返さなければならないという行為は

母にとって無意識レベルにまで染み付いていたのだ


返さなければ恐ろしい取り立てが来る。

怖い思いをする。

だからどうしても返しに行かなければいけない。



わたし
今日はいいよ。考えなくて。明日にしよう。
だって
だって…
(怖い思いをするから考えずにはいられない)
わたし
(怒鳴る)
そんなに簡単に言わないでよ。
書類どこにやったかわからなくなるやろ?

えーっとどこやったっけ…


自分はこんな状況だというのにお金の心配。

しかも自分の借金ではない。

祖母が作った借金だ。


私は祖母が憎かった。

こんなになったのは元はと言えば祖母のせいじゃないか。

そんな人のためにどうしてそそこまで母はやるのだろうか?

理解ができなかった。


最近旅館で行われたらしい宴会の請求書が散らかっていた。

その当時は”ツケ”が多かった。

一ヶ月分をその月末に請求するシステムだった。


請求先に渡したかどうか不明な伝票が散乱していた。

母に尋ねてもわからないの一点張りだ。

母は何も考えることができなくなっていると感じた。

わたし
今日何月何日かわかる?
わたし
この請求金額いくらって書いてあるか読んで。
…えーっと
えーと…これは…
わたし
1+1は?
…わからん。
何の話かわからん。
わたし
2+2は?
うー…(苦しそう)


まじか。

一体何が起こっているんだ?

お金を返したいと焦る割にはいくらをどこに返していいかわからず、

簡単な足し算が出来ない。


みんなの読んで良かった!