母がアルコール依存症だと気づいてから10日間地獄を見た話。5日目

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前編: 母がアルコール依存症だと気づいてから10日間地獄を見た話。4日目
後編: 母がアルコール依存症と気づいてから10日間地獄を見た話。6日目。

精神科へ行こう


今朝は父を説得することから始まった。


わたし
お母さんを精神科へ連れて行こうよ
いかん。あそこだけはいかん。
わたし
そんなこと言ってる場合やないと思うよ。
見たやろ?明らかにおかしいやん。
お母さん二度と家に帰ってこれなくなるぞ。

こういった会話が何度も繰り返されたが結果父は同意してくれた。




この日はすごくいい天気だった。

精神病院の中庭の芝生が青々しく光っていた。


外来は私たちだけだった。

入院がメインの病院なのだろう。


待合室で先生を待っている時、とても不安になった。

本当にお母さんがこのままここから帰ってこられなくなったら。

これからの私たちの生活はどうなっていくのだろうか。


どうしても悪い方、悪い方へ考えてしまう自分がいた。



アルコール依存症ですよ


診察室には三人揃って入った。

母は落ち着いていた。

どこに来ているのかわからない様子でもあった。


先生は若干太っていて、大汗をかいていた。

汗がボトボト落ちる机上に向かったままカルテをずっと書いていた。

一切こちらを見ない。


大丈夫かな、このお医者さん…


不安が増した。


昨日までの様子を話す。

倒れたこと、幻覚が見えること、計算ができないこと。


医師
お母さんはお酒を飲まれますか?
わたし
はい。大量に飲んでいました。
医師
ここ数日は飲んでましたか?
わたし
いいえ。2日前くらいから飲んでいません。


お酒を飲んでいた、ということは一言も言わなかったのになぜわかったんだ?

みんなの読んで良かった!