第10章 娘の寝顔をみて出勤、朝ごはんを共にすることができない日々

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第10章 娘の寝顔をみて出勤、朝ごはんを共にすることができない日々


無事資格取得し、そして朝シフト勤務も慣れたころにはフル勤務に戻した。
そんななか、毎日の繁忙な日々にこのままでいいのか、とふと考えるようになった。

「娘の寝顔をみて出勤、朝ごはんを共にすることができない日々」

当時、夫の帰宅は日付が変わってからだったので、家族でごはんを一緒にするのは休日だけだった。
娘も食も細く、きっと起きてからバタバタとぎりぎりに家を出ていくんだろうな、
と日々感じており、
「仕事を変えられるのは、私」と心を決め、転職活動に励んだ。


政府系の銀行の内勤に決まり、退職、有給休暇の2週間を消化していたころ、
まさかの二人目の妊娠が分かった。
正直に転職先に話すと、正社員ではなく、嘱託勤務での契約だったので、
出産前での契約打ち切りが決定した。

妊婦で朝シフトも難しいし、前の会社に名残も少々あったが、
そんなもやもやも銀行勤務、初日に消えた。

色で例えると、パステルカラー、がぴったりな職場環境。
今まで、「人、お客様」と直接かかわってきた仕事であったため、内勤の環境が私にはそう感じた。
国際統括部、という英語は話せて当たり前、プラスいろんなスキルをもっている人たちなのに、
全くいい意味で「謙虚」な人々は、妊婦の私にももちろん優しかった。
甘えながら、出産まで働き、そして、次女が無事産まれた。

帝王切開の予定出産だったのにもかかわらず、2日前にまさかの陣痛、
おしるしを経験し緊急手術で産まれたわが子は、2人目のせいか全く手がかからず、
すぐにまとまって寝てくれるし、私に優しい子であった。


そんな穏やかな日もあっという間に過ぎ、出産カ月目には就職活動を開始し、
5ヵ月目には仕事復帰した。
前職を退職し、出産していた私。
長女が継続して保育園に通うためには、母親が出産後5カ月目には働かなくてはならず、
区から退園通知が届いた。


家族の協力も経て、夏より契約社員として民間の学童保育へ就職した。
そこでも想像を超えるドラマが待ち受けていた。

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