父と母が離婚した時の話

著者: Saito Naomi
ルーチンワークのごとく、女が出来て消息不明となった父。私が専門学校の2年生の時だった。
彼氏が出来ると、真っ先に「妊娠するな!」とデリカシーのない母に対し、彼のことを手紙で書いて伝えた。
でも、学生の分際で彼氏なんてと吐き捨てられた。
そんな私は反抗して、一人暮らしをしていた彼のアパートに入り浸り、家に帰らない日々が続いていた。
彼のアパートに向かって帰ってある日。

アパート近くに父の姿があった。

父「お母さんが心配してるぞ」
私「はっ!?」
と言って彼のアパートに入った。

彼のアパートがなんで知られたのか
なぜ父が来るのか
訳わからない。
そもそも、心配してるのは母であって
やりたいことヤリまくりの父の言葉は
私には何も響くどころか、怒りさえ覚えた。

お前にそんなこと言われる筋合いないって。

私が専門学校を卒業する頃には
消息不明となった父。
私も弟も社会人になる年に
母は離婚に向けて動きはじめていた。

興信所を使って、父の潜伏場所を探させていた。

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