偏差値35だった僕が名門大学に入学し 在学中に公認会計士試験に合格した話。6
またもや過酷な勉強
予備校は2年コースで、大学3年の5月には一次試験を受ける受ける予定になっています。
Wスクールという形ではありましたが、 大学はテストだけで単位が取れるような授業ばかり取り、 ほとんど予備校に入り浸っていました。

公認会計士試験の勉強はハードでした。
何しろ大学受験とはまったく質が違いますし、覚える量も膨大です。 世間で公認会計士として活躍している人たちを、無条件に尊敬したくなる気分でした。
時間がいくらあっても試験勉強には足りないくらいのスケジュールだったんです。
「今日は新歓コンパがあるけど来ない?」 「一緒のサークルに入らない?」 「キャンパスの近く、案内するよ」
様々な誘いを受けましたが、僕はまったく取り合いませんでした。
すると自然と僕への誘いは少なくなっていきました。
その中で一つだけ、ジャズサークルには入りました。 精神衛生上、勉強の合間にトロンボーンを吹くのもいいと思ったからです。
こうして僕は”公認会計士試験合格”のために大学生活の大半を費やす態勢を整えました。 去年までやり続けてきた方法をさらにブラッシュアップして、勉強に次ぐ勉強の、徹底的なルーチ ンワークを作り上げたのです。
立命館大学、TAC予備校、そして自宅。 この3か所をぐるぐる回るだけの生活でした。
常識or非常識
大学受験では、小学校からの積み重ねが人それぞれあります。 子供の頃から勉強を頑張っていた人は、 基礎能力が高い状態で大学受験に取り組むことができます。
公認会計士試験には、スタート時の個人差はありません。 みんなが”ゼロ”の状態から勉強を始めます。 高校生のころから、会社法や経営学の勉強をしてきた人はまずいません。
ということは、正しい勉強法を身につけてたくさんの時間を費やせば、 一気にライバルたちに差をつけることができます。
大学はもともと学問をするところなので、僕は本来の道から外れていたのだと思います。
もっと言うと、2浪し、1日20時間も勉強して苦労して入った大学の方をほったらかしにして、
Wスクールで会計士を目指すなんて”非常識”でしょう。 でも”常識”通り周りに合わせてやっていたら、”常識”通りの結果になってしまうはずです。
年収300万、400万になりたいんだったらみんなが言ってることをやったらその通りになれ るし、高校卒業して大学行って就職すれば、普通の生活ができるのです。
でも僕はみんなと違う個性的な仕事や生活をしていきたい将来への思いが強かったので、最初か ら”非常識”な道を進むしかなかったんだ、と思います。
そして難関を突破
予定通り、2年間の勉強の末、試験を受けたのが大学3年生の5月でした。
当時の会計士試験は、短答式試験と論文式試験の二次構成からなっていました。 短答に受かった人しか、論文を受けられません。 今は多少仕組みが変わりましたが、 僕の時は短答に1回受かると、論文の資格が二年間有効というものでした。
3年生の時は短答に受かって、論文で落ちました。
次の4年生の論文試験で合格しました。
難関国家資格試験の一つを、大学生にして突破したのです。
そして競争倍率5倍だった大手監査法人の1つである 有限監査法人トーマツの採用試験に合格しました。
大学受験、資格試験に限りませんが、何かを実行する際に
「俺は絶対受かるんだ」 という妄想、暗示、自己洗脳をかけ心の底から”確信”すれば人は行動が変わります。
「俺は絶対受かる」
「会計士に受からない奴なんて人間じゃない」
「大学中に受からないと死んだほうがマシ」
みたいなことを僕はずっと心の中で言いまくっていました。
多くの成功者と言われる人はみな
「思ったことは実現する」
と言っています。
後は実行力です。
やるときはやる。 やらなければ何も変わらないし、どうしようもない。
「思考が変われば行動が変わる」
「行動が変われば習慣が変わる」
「習慣が変われば結果が変わる」
(終わり) 続きの物語
世界最大手会計事務所を3年で退職後独立し年間2億円以上稼ぐようになった話。
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